「ニオイって暑さからくるものだけでしょ」と思うことなかれ。実は現代社会は、それ以外にもニオイの原因がたくさんある。ここでは、そのニオイの中から気になるものをピックアップ。
① 男性中高年だけではなかった! 女子でも加齢臭?
女性だから関係ない、わけではない。女性は男性に比べ、女性ホルモンによってニオイの原因となる皮脂の分泌を抑えられている。だが年齢を重ねるにつれ、女性ホルモンの分泌量が減るためにニオイが出てくることも。これは30代中盤から出るとも言われ、大人世代だけのトラブルではない。
ニオイが出やすいのは頭皮、背中、首、脇など。この部位をしっかりと優しく洗うことが最初のポイント。また、抗酸化作用のある食材を意識して摂ることも対策の一つに。
② 肉食女子に黄色信号、点灯! 動物性タンパク質の落し穴
肉や乳製品に含まれる動物性タンパク質はニオイを強くし、動物性脂肪は皮脂の分泌を促進する。つまり、皮脂が出やすくなって、ニオイがきつくなってしまう。Fit Girlsにとって良質なタンパク質は歓迎すべき存在だけど、過剰に摂取するとニオイ問題につながる。
しかし現代人はタンパク質不足になっている人も多い。厚生労働省の推奨する1日当たりの量は50gだが、これを下回るようであれば元も子もなし。それよりはニオイをケアしてくれる食材を一緒に摂るほうがオススメ。
例えばビタミンA、C、カテキンやポリフェノールはタンパク質や脂質の酸化防止に関係する。また、抗酸化力のある緑黄色野菜やアーモンドなども摂りたい食材。また、梅干しなどのアルカリ性食品も有効だ。体が酸性に傾くと体臭が強くなる傾向があるので、それを調整してくれる。
③ お疲れ女子は“スメル女子”? 疲労臭にご用心
連日のハードワークをしている人とすれ違ったとき、ツンとしたニオイを感じたこともがあるかもしれない。これはタンパク質が体内で分解されたときにできるアンモニアに関係している。通常、アンモニアは体内に蓄積されることはないが、疲労して肝臓の働きが低下すると分解し切れなかったアンモニアが血液にのって流れ、汗や皮膚に含まれることに。これが疲労臭の原因となる。
アルコールの摂り過ぎやストレスなどでも肝臓はダメージを受けるので、ハードワークな環境は肝臓とって負のスパイラルとなり、疲労臭が出やすくなってしまうことも。肝臓をケアすることで軽度なケアはできるが、そもそもの原因は生活スタイル。なかなか難しいが、生活を整えることが解決への糸口となる。