実際に、この研究結果を支持する科学的根拠は多く存在している。 2018年に行われた実験生物学会議で発表された研究によると、人々はたった1回のセッションでマインドフルネスの効果を実感できることがわかっている。2010年にコンサルティング・臨床心理学専門誌『Journal of Consulting and Clinical Psychology』に掲載されたメタ分析によると、マインドフルネス瞑想は、不安症やうつ病の症状を改善することがわかった。そして、医学専門誌『 JAMA Internal Medicine』に掲載されたメタ分析により、これらの結果が確証されている。
プロアクティブ・コーピングとマインドフルネスの両方を毎日実践していくには、しばらく練習を重ねる必要があるものの、誰もが必ずできることだとノイペルト博士は話している。
「プロアクティブ・コーピングをできる限り実践し、ストレスを回避するために最善を尽くすことで、この二つのバランスをうまくとろうとする人が多いようですが、日々の生活でストレスを感じるたびに、今という瞬間に意識を向け直すことこそが、実は最高のシナリオなのです」
アメリカの総合病院メイヨー・クリニックは、次のように発表した。負の感情を抱えたときは「腰を下ろし、深く息を吸って目を閉じましょう。呼吸に集中し、体に出入りする空気の流れや動きに意識を向けるのです。座って呼吸を1分間行うだけでも効果がありますよ」
※この記事は、『ランナーズワールド』から翻訳されました。
Text: DANIELLE ZICKL Translation: Yukie Kawabata
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