「体内の水分量が少ないことによる長期的影響は便秘や過食、臓器の問題に発展することもあるので、水分補給を見直すことで心身ともに変化する可能性があります」とヘルスコーチのAYUMIさん。今回は、水分補給について教えてもらった。

(「」内、AYUMIさん) 

「人間の体は約60%が*水分で構成されています。水は、細胞への栄養素の供給や老廃物の除去、関節や臓器の保護、体温の維持、脱水症状の予防など重要な役割を果たしています」

水はどれくらい飲めばいい?

woman drinking water after workout
Jordi Salas//Getty Images

「飲むべき水の量は、運動量や気温などの天候、その時の健康状態、身長と体重、性別、年齢など様々な要因により変わります。厚生労働省では、水を飲む量は成人が1日に必要とする水分量は2.5Lと推奨されていますが、適切に摂取できている人は少ないです。水分は、単に水の摂取だけでなく、新鮮な果物や野菜を食べることからも摂取できるので、水だけで2リットルという考えだけでなく、食事からも摂取するという概念を持つようにしましょう。また水分量は男性、女性、妊娠中、授乳中の女性では推奨する摂取量が増えるなど状況、個人により変わるということをお忘れなく」

ポイントは、10分に1回を目安に水を飲むこと!

「多くの人は“喉が渇いた”と意識してから水分補給をしようと思いますが、その状態は既に軽度の脱水症状です。喉が渇いたと感じる前に、常に体内に水分を補給する癖をつけることで脱水症状を緩和することができます。体内に常に水分を補給し続ける、という意味では10分〜20分に一度、水分を口に含む『ゴクン飲み』をオススメします。自然のこのような水分補給ができるようになると、体が適切にお腹が空いたタイミングが分かるようになり、食べ過ぎを防ぐことにもつながります。1日を通して2リットル飲まないと! と量で考えるよりも、こまめに体に水分を補給し続けることの方が摂取しやすいです。一気に水を飲みほすのではなく、口に含む程度で構いません。気温が高い日はもちろんですが、冷房や暖房の効いた室内も乾燥しています。常に体を潤すことでエネルギー状態を維持し、疲れにくく1日を過ごすことができるようになりますよ」

しっかり水分補給をするために、意識すべき6つのこと

  1. 食事の前後に飲む:食事をする前に、2、3口水を飲む
  2. 水筒を持ち歩く:水を入れた水筒を持っていればいつでも摂取でき、1日の終わりに自分がどれだけ水を消費しているか確認する
  3. タイマーを使う:水を飲むことを忘れてしまう方は1時間に一回でも飲む意識ができるようにタイマーをセット、もしくは水を飲む予定をカレンダーに入れる
  4. 運動する時は余分に飲む:トレーニング前、トレーニング中、トレーニング後に意識的に水分摂取する量を増やすことを心がける
  5. 自分のルーティーンを作る:朝起きてすぐに1口水を飲む、など自分のルーティーンを作る
  6. 果物、野菜摂取する:水分は新鮮な果物、野菜からも摂取できます。食事、おやつに十分に取り入れる
woman takes fresh organic vegetables
Maria Korneeva//Getty Images

「仕事や環境によっては水を飲んでトイレにいくことを心配し、飲む回数を少なくされる人もいらっしゃいますよね。でも、水を摂取することは健康を維持するために最善の選択であると知っておいてください。休日やリラックスできる時だけでも意識することからはじめてくださいね」

飲み物は水が基本!

「飲み物を選ぶとき、単純な水をまず選ぶことを習慣としてください。炭酸飲料、スポーツドリンク、フルーツドリンク、エナジードリンク、加糖飲料には、カロリーはありますが、栄養はありません。『無糖』また『ダイエット』書かれている飲み物には、スクラロース、アスパルテームなどの高強度の甘味料が含まれている可能性が高いことを知っておきましょう。基本は水を選び、暑い日や、汗をかく激しい運動をした後には、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどが入ったドリンク、場合によってはスポーツドリンクも必要な時があります」

まとめ

「水は、最高の水分補給になる飲み物です。ダイエットのため以上に、体のためになることがあります。自分に合った飲み方、10〜20分おきに『ゴクン飲み』を推奨します! 欲求や疲れから体が落ち着いていくことを体感されるでしょう」

参考文献

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AYUMI
米国認定ホリスティックコーチ

NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。プログラム後は「人生が変わった」「食の悩みがなくなった」「パートナーや周囲との関係が良くなった」との声も。センスあふれるSNSにファンも多い。■スクール「MISS FITホリスティックスクール」■Instagram @ayumi_missfit