いつの間にかおへそに溜まってしまう「へそのごま」。汗や皮脂など、さまざまな汚れが固まってできるへそのごまだけど、掃除はどれくらいの頻度でするべきなの? そこで今回は正しいおへそ掃除法について、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生に、お話を伺った。

「へそのごま」とは?

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Science Photo Library//Getty Images

日ごろ、なんとなく掃除をしている「へそのごま」。そもそもへそのごまの正体は?

へそのごまは、垢や皮脂が混ざってできたもの。まれにホコリなどの外からの汚れが混ざっている人もいますが、基本的には古い角層や皮脂などの汚れです。へそは立体的な構造をしているので内部が掃除しにくく、汚れが溜まりやすいところ。しっかりとケアしていない人は、へそのごまが米粒よりも大きい塊になってしまっていることもまれにあります」

おへそ掃除の重要性とは?

おへそは毎日ゴシゴシ洗う必要はありません。しかし、適度に洗わないとニオイの原因になるので、しっかりケアはすべきでしょう。基本的にはおへそから感染症を起こす可能性は低いですが、常に清潔にすることを心がけましょう」

おへそが赤く腫れるなど、異変を感じたら皮膚科に行こう。

おへそがしっかり洗えていない人がいる

「基本的にはお風呂に入ったときに石鹸をよく泡立て、指で優しく撫でて洗う程度で問題ありません。しかし、これまでケアを怠ってきた人は、それだけでは汚れが落ちないかもしれません。また、人によっておへその構造に違いがあり、皮下脂肪の量によってもへその深さが違います。若くて脂肪が多い人はおへそが深く、しっかり洗っているつもりでも、汚れが溜まっている可能性もあります

正しいおへその掃除方法

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Anastasiia Yanishevska / 500px//Getty Images

角層のターンオーバーが2週間なので、2〜3週間に一度は綿棒で掃除をするといいと慶田先生は話す。

「乾いた状態でおへその掃除をすると皮膚を傷つけてしまう可能性があります。ですから、まずはおへそにオリーブオイルやスクワラン、ホホバオイルなどのキャリアオイルもしくはワセリンなどを塗って、数分放置してへそのごまを柔らかくします。垢が柔らかくなったら、綿棒でやさしくかき出すように掃除をしましょう。このとき、あまり強く擦るのはNG。お風呂上がりに行うとそもそもへそのごまが柔らかくなっているので、よりおすすめです。なお、特別なことをしなくてもへそのごまが溜まらない人は行う必要がありません」

おへそを清潔に保つことは大切。とはいえ完璧にキレイにしようとせず、適度のケアを行って。乾燥が気になる人は、おへその掃除をしたあとに保湿をしてあげよう。

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慶田朋子
銀座ケイスキンクリニック院長

 医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員。東京女子医科大学医学部卒。同大皮膚科助手を経て、「銀座ケイスキンクリニック」を開設。最新の医療機器と注射によるメスを使わないナチュラルな若返り治療、食と美容、健康などの幅広い知識から、テレビや雑誌、WEBなどで活躍。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)や『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)がある。  ウェブサイト: www.ks-skin.com/ 

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Kaoru Sawa
ウィメンズヘルス・エディター

美容・ダイエットを中心とした記事を担当。自他共に認める美容マニアで、ハマり症。その気質から、自分が挑戦する取材企画には必ず結果へのコミットにこだわる。男性ライフスタイル誌、女性向けアプリメディアなどを経て、2021年までウィメンズヘルス編集部に在籍。