韓国人が美肌でスタイルがいい理由? キムチの健康効果7
ハロー、プロバイオティクス!
辛い食べ物は好き? (イエス!) 腸内環境を健康にしたい? (イエス!)
スーパーでキムチの瓶を見かけたら、これだけは知っておくべき。伝統的な韓国料理は、腸だけに留まらず、さまざまな健康上のメリットをもたらしてくれるそう。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
キャベツを発酵して作られるキムチは、ドイツの定番料理、ザワークラウトのアジア版のようなもの。ザワークラウトは、白キャベツにキャラウェイシードを加えて漬け込み、キムチは、白菜にニンニクと唐辛子を漬け込んで作ると説明するのは、著書『The Little Book of Game-Changers: 50 Healthy Habits For Managing Stress & Anxiety』を執筆した管理栄養士のジェシカ・コーディング。
ザワークラウトとキムチは、材料や風味に違いはあるものの、正当な理由で伝統料理に長年使用されてきた食品。このような発酵料理は、カロリーを上乗せすることなく簡単に野菜の摂取量を増やすことができるほか、健康を増進する細菌(プロバイオティクス)を増やすことだってできるよう。
腸の健康に関心が高まる昨今、ついに、キムチが脚光を浴びるようになったとか!
キムチは、多大な健康効果をもたらしてくれる
サラダに加えるなどしてキムチを食生活に取り入れ始めた人も、一度もキムチを口にしたことがない人も、とにかくキムチは体に良いという事実を知っておくべき。次にスーパーへ行ったら、絶対キムチを買おうという気になるはずだから!
1. 腸に良い
「他の発酵野菜や発酵食品と同様に、キムチは有益なプロバイオティクスが豊富に含まれています」と話すのは、ニューヨーク在住の管理栄養士、サマンサ・キャシディ。健康に良い細菌は、消化管を始めとし、多くの健康効果と紐付いている。
キムチを食べると、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが整い、腸の健康に究極なメリットをもたらしてくれると説明するのは、栄養セラピストで自身のウェルネスサイト「Alissa Rumsey Nutrition and Wellness」を運営する管理栄養士のアリサ・ラムゼイ。
2. 免疫力を向上させる
キムチが消化管に与える効果は、免疫力にまで影響するとか。キムチに含まれるプロバイオティクスは、「大多数の免疫器官が腸管に配置されているので、免疫機能に有効なんです」と、コーディング。腸の健康状態が良ければ、免疫系は最大限に機能することができるそう。
3. コレステロールを減らす
キムチとコレステロールの関係性は完全に明らかではないけど、定期的にキムチを食べている人は、悪玉コレステロール値が低い傾向にあることが、いくつかの研究により判明している。「しかし、キムチに使われるどの材料がコレステロールを下げる働きをするのか、科学者には定かではないようです」と、ラムゼイ。キムチの材料として一般的に使用されているものは、白菜、唐辛子、ニンニク、ニラネギ、生姜、乳酸菌であり、これらの食材全てが、健康効果を発揮するものばかり。
4. 心臓の健康を改善する
健康的なコレステロール値を支えるキムチの働きに加えて、キャシディいわく、体内の抗酸化物質が増加させて心臓に良い結果をもたらしてくれるそう。
「抗酸化物質は、病気の進行を加速させる損傷を受けた細胞を安定化させるので、抗酸化物質が増えることで、心臓病のような慢性疾患からあなたを守ってくれるのです」
5. 炎症を和らげる
過剰な、あるいは慢性的な炎症は、時間の経過と共に健康に悪影響を及ぼすことになる。「プロバイオティクスには、抗炎症作用があるんです」と、キャシディ。微生物学専門誌『Journal of Microbiology』に掲載された動物実験によると、キムチに含まれる特定のプロバイオティクスは、腸内の炎症を減少させることが明らかになったそう。
6. 脳の健康をサポートする
キムチで脳機能が改善するって本当? 「消化器系の健康を維持することは、脳にとっても大変重要です。腸内にある腸管神経系が、脳と情報伝達を行うからです」と、コーディング。この脳と腸のつながりが適切に機能するためには、腸が健康でなければならないそう。
7. 減量を促す
キムチを食べれば魔法のように体重が落ちることはないけれど、ヘルシーなライフスタイルを送るうえでかなり有用なツールになるとか。「キムチは美味しくて低カロリーです」と、キャシディ。食事がつまらないときや、味気がないときほど、人は過食する傾向にあるという。「料理に風味豊かなキムチを加えるだけで、少量で満足感が得られやすくなります」
キムチを食べるデメリットはある?
ザワークラウトとは違い、キムチはかなりパンチが効いているので、一部の人にとってはそれが問題になることもあるよう。「香辛料に敏感な人は、少量のみを食べるか、辛さが控えめのものを探しましょう」と、ラムゼイ。
さらにキャシディいわく、辛い食べ物が胃酸の逆流を引き起こす可能性もあるので、普段から逆流を起こしやすい人は注意が必要だとか。
発酵食品を食べると膨満感を感じる人もいるよう。キムチは白菜(お腹の張りを起こしやすい)で作られていることを考慮すると、ガスが出やすい人にとっては厄介になるかもしれないとキャシディは指摘した。
最後に、多くの市販のキムチには塩分が非常に多く含まれているため、塩分を摂り過ぎないように分量に配慮することが肝心とのこと。
自家製キムチはどうやって作るの?
スーパーへ行けばどこででも手に入るキムチだけれど、実は家でも簡単に作ることができる。一般的な材料は、白菜、塩、水、ニンニク、生姜、砂糖、魚醤、赤唐辛子、大根、ネギ(レシピによって多少の違いはある)。
全ての材料を、カットした白菜に漬け込み、瓶に入れて密閉したら、室温で数日間発酵させる。その後は冷蔵庫に入れて保存する。
キムチのヘルシーな食べ方とは?
キムチは、使い勝手が良く、加熱すれば塩気のあるどんな料理にも加えることができる。
サラダや野菜料理のトッピングにキムチをのせたり、炒め物に加える方法をコーディングは勧めている。もしくは、スープやグレインボウル、卵に加えても美味しいと話すラムゼイ。ハンバーガーに挟んでパンチを効かせるのもアリ!
もちろん、辛いものが食べたいときは、キムチをそのまま食べて問題ナシ!
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: KORIN MILLER Translation : Yukie Kawabata