「19時からぱらぱらと人が集まってきて、小一時間ほどウォーミングアップをするところから練習が始まります」と説明してくれたIさん。20時頃から試合を開始し、21時には解散。参加する人数はいつも約20名ほどだけれど、レベルは様々で、大学の一部リーグでスタメンとして活躍していた人もいれば、ボールに全く触れたことのない人もいると言う。現に7割の参加者は初心者なのだとか。
そこで初めて参加する人でも試合に出られるのか聞いてみたところ、「もちろんです」とのこと。そのためには、初心者はパスやシュート、基本的なフォーメーションなどを最初の一時間で指導してもらえる。「あとはどんどん積極的に参加してもらって、バスケって楽しいなと思ってもらえたら僕たちも言うことなしです」。なので、部活によって多少熱量に違いはあっても、「初心者だから出番なし」ということはないそう。「仕事をする上でも、身を以てそのスポーツを体験することで、選手の気持ちにも近付けると考えています」と最高顧問のFさん。「経験者が初心者を邪魔者扱いしてしまうと『私なんて』と思う人も出てきてしまうかもしれませんが、この部活ではバスケをみんなで楽しめる空気感を作れるよう心掛けています」