大半の方は、バストアップをしたいと思った時に、『胸のトレーニング』を行いますが、姿勢が悪い猫背のままトレーニングをしてしまうと、逆効果であることをご存知ですか?

猫背のまま胸トレをしてしまうと、さらに胸元が収縮してしまい、猫背を助長させてしまう可能性があります。そうするとますます姿勢を保持することができずに猫背になるだけでなく、さらにはバストトップの位置もすこぶる低くなってしまうというダブルパンチ状態に。

では、どうすればいいか?

実は胸元を綺麗に見せたいときや、姿勢を綺麗にしたいときこそ、『背中を使うこと』が重要なポイントなのです。

日頃のデスクワークやスマートフォンを使用することで、肩は内側に入り、背中は丸くなり、伸びきってしまっていることが多いと思います。筋肉というのは『伸びること』と『縮むこと』の動きがセットになっているのに、日常では背面が伸びきってしまっていることばかり。

今これを読んでいる方もちょっと頭を下げ、背中が丸くなっているということに気づいていらっしゃるのではないですか?

深呼吸をしながら少し上を向いて、肩甲骨をほんの軽く寄せてみてください。そうするだけでも、胸元が広がり、デコルテが広く、美しくなっています。そう、ちょっとした背中の使い方でバストトップの位置だって一瞬にして変えることができるのです!

せっかく持っている自前のレフ板であるデコルテを広げて使わないなんてもったいない! 猫背のままだとレフ板機能は消え、顔色が暗く見えてしまうんです。背中を意識するだけで顔色も明るく、バスト位置もグンと引き上がっていいことばかりですよ!

胸元を開いて背中を意識するのにオススメなのが、このキャット&カウのエクササイズ。

preview for 和久井悦子のBody Design Method 正しい姿勢で瞬間バストアップ!

このエクササイズを行う際の注意点ですが、背筋を伸ばそうと意識すると、反り腰になって姿勢を保持する方が多くいらっしゃいます。腰を無理に動かしてしまうと負担が大きくなり、痛みにつながってしまうこともありますので、背中の意識は肩甲骨あたりに持っていきましょう。腰は腹部にも軽く力を入れて固定しておきます。

肩甲骨の少ししたあたり、みぞおちの後ろあたりとキュッとつままれるようなイメージで背中を軽く寄せて胸元を広々と、鎖骨を左右に長く伸ばしてみてください。さ、この瞬間からあなたの姿勢はいつもより伸び、いつもよりも呼吸もしやすく、そしてバストトップがグンと上がって、いつもよりも顔色も明るく見えていますよ!

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。