いつものミルクとシリアルには不足している栄養素が摂れるはずだと思い込み、カロリーがゼロに等しい青汁を朝食にすることもあるだろう。でも、お腹が空いたりエネルギーが枯渇したりするのは、食事を抜くことによる悪影響の一部に過ぎない。実際は体内で、こんなことが起きている。

まず、食事を1回でもスキップすると、血糖値が急低下する(それが朝食なら、あなたの体はスタート地点にさえ立てない)。「糖は体の燃料源です。適量が体内を流れていないと、すべての臓器に支障が出ます」と話すのは、栄養士のマギー・ムーン。「通常は疲れを感じ、体が全体的に不調になります」。カロリーを補給しないと、体が飢餓モードに入り、エネルギーを温存しようとする。また、代謝率が低下するため、あとになって摂取した食べ物も効率的に消化されない。

次にダメージを受けるのは脳。「栄養が不足すると、知的機能と感情機能に変化が出ます」とムーンは続ける。こうなると頭がボーッとして、気分のむらが激しくなったりイライラしたり。8時間ほど経って食べれば体はホッとするけれど、それも束の間。今度いつカロリーが補給されるか分からないので、代謝率は一向に上がらない。しかも、血糖値が再び急降下するため、力が湧かず、頭がもうろうとして、気分変動の激しい状態が繰り返される。このまま食事を抜き続け、体が筋肉を燃料として使い始めれば、代謝率と活力がさらに低下することになる。

要するに、食事を抜けば、体内の組織がダメージを受けるだけでなく、代謝率が低下して、耐え難い空腹感に襲われるため、自分自身も苦境に陥ることになる。賢く体重を減らしたいなら、終日にわたりヘルシーな食事を控えめに摂ること。「高品質で栄養価の高い食べ物を選ぶようにしてください。脂肪分の少ないタンパク質、全粒穀物からの炭水化物、ヘルシーな一価不飽和脂肪を組み合わせるといいですよ」とムーンはアドバイスする。カロリーをもっと燃やすため、運動量を増やすのも忘れずに。摂食量をキープしながら少しずつ体重を減らしていけば、体がビックリすることも、あなたが惨めな気持ちになることもない。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Esther Crain Translation:Ai Igamoto