12月13日に33歳の誕生日を迎えるテイラー・スウィフト。2022年10月にリリースされた、10枚目のスタジオアルバム『ミッドナイツ』が大ヒットとなったことも記憶に新しいはず。前作から2年ぶりとなる同作は、ファン必聴の仕上がりとなっている。
テイラーは新アルバムについて長らく口を閉ざしていたが、発売されるやいなや誰もがこの新作に夢中に。“ビルボードトップ100”の上位10曲すべてをアルバム『ミッドナイツ』の収録曲で独占するという、初の偉業を成し遂げている。その一方で、ここ数年、ニューヨーク大学から名誉博士号を授与されたり、新曲を作ったり、はたまた水面化でジョー・アルウィンとの交際を続けるなど、多忙を極めている。
しばらくツアーを行なっていないにもかかわらず、テイラーの懐事情は良好なもよう。そして、これほど長年にわたって大成功を収めているだけに、テイラーの総資産が気になる人も多いはず。事実、その額はとても大きい。以下で、彼女がこれまで稼いできた巨額のお金の内訳を見ていこう。
恵まれた幼少期を過ごした
テイラーはゼロからスタートしたわけではない。実は家族のおかげでかなり恵まれた環境にあった。テイラーの父親は投資銀行の大手「メリルリンチ」に勤務し、彼女はペンシルベニア州にある立派な邸宅で育っている。その後、家族はテイラーが音楽の道に進むのを助けるために、テネシー州ナッシュビルに転居している。
8枚のアルバムが、“ビルボード200”のアルバムチャート1位を獲得
2006年にシングル『ティム・マックグロウ』で音楽シーンに登場したテイラーは、その後16年間にわたり時間を無駄にすることなく、次々とヒット曲を生み出している。そして実際に、これまでリリースした8枚のアルバムで“ビルボード200”のアルバムチャート1位を獲得するという記録的な快挙を成し遂げている。『ハリウッド・リポーター』誌によると、それらは下記のアルバムだ。
- 『ミッドナイツ』(2022):157万8000ユニット※アルバム相当単位、初週売上(以下同)
- 『フォークロア』(2020): 84万6000ユニット
- 『ラヴァー』(2019):86万7000ユニット
- 『レピュテーション』(2017):124万ユニット
- 『1989』(2014):128万7000ユニット
- 『レッド』(2012):120万8000ユニット
- 『スピーク・ナウ』(2010):104万7000ユニット
- 『フィアレス』(2008):59万2000ユニット
ビルボードによると、『ミッドナイツ』は「過去7年間にリリースされたアルバムのなかで発売初週の売上が最多」となり、テイラーはチャート史上最も多くトップ10入りを果たした女性アーティストとしての記録も打ち立てた。
テイラーの『レピュテーション・スタジアム・ツアー』は史上最高の興行収入を記録
2018年におこなった『レピュテーション・スタジアム・ツアー』は(もちろん)完売し、グラミー賞のウェブサイトによると、彼女は米国公演で1億9110万ドル(当時のレートで約210億円)の興行収入を得たそう。これにより、テイラーは米国ツアーで最高の興行収入を得た女性として、自身の記録を更新した。ビルボードの発表によると、このツアーは全体で3億4500万ドル(当時のレートで約379億5000万円)を売り上げている。
ドキュメンタリーや短編映画を制作している
テイラーは『レピュテーション・スタジアム・ツアー』を通じてNetflixのドキュメンタリーを制作し、(正式な金額は公表されていないが)数百万ドルを稼いだと報じられている。彼女はまた、2020年に『ミス・アメリカーナ』と『folklore:ロングポンド・スタジオ・セッション』という2つのドキュメンタリーを発表している。
さらに、2021年には、自身のシングル曲『オール・トゥー・ウェル』を映画化した短編映画『All Too Well: The Short Film』を発表しており、こちらはテイラー自身が監督・脚本を務めている。
演技や声優の仕事も
テイラーはこれまで、『アムステルダム』(2022)、『キャッツ』(2019)、『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(2015)、『ロラックスおじさんの秘密の種』(2012)、『バレンタインデー』(2010)など、数々の映画に俳優や声優として出演している。映画出演のギャラは公表されていないが、かなり高額であることは想像に難くない。
アルバム『フォークロア』と『エヴァーモア』で、2020年に2380万ドルの収入を得た
世界中の人々がパンデミックとオンライン会議に疲弊するなか、テイラーは新曲の制作に取り掛かり、あらゆる創作活動を行なっていた。これは結果として彼女の総資産をいっそう高額なものにしている。
ビルボードによると、彼女は2020年に発表した2枚のアルバム『フォークロア』と『エヴァーモア』で、(ツアーを行わなかったのにもかかわらず)2380万ドル(当時のレートで約25億4000万円)の収入を得ている。
多数の広告契約を結んでいる
テイラーは数多くの著名ブランドに起用されている。その一例は以下の通り。
- キャピタル・ワン
- ケッズ
- コカ・コーラ
- アップル
プライベートジェットを所有している
『インサイダー』誌によると、テイラーのプライベートジェットには4000万ドル(約56億円)もの価値があり、機体には自身のラッキーナンバーである「13」という文字が描かれているそう。
豪華な不動産を数多く所有している
テイラーには“ホーム”と呼べる場所がたくさんあるが、なかでもニューヨークのマンハッタンで過ごすことが多い。そのため、『コーネリア・ストリート』や『ウェルカム・トゥ・ニューヨーク』など、文字通りニューヨークに関する曲を発表している。また、『ビジネスインサイダー』によると、2020年の時点で、テイラーは4つの州で7つの不動産を所有している。その内訳は以下のとおり。
- ニューヨーク(〜4000万ドル:約56億円):しかもテイラーはこのアパート全体のビルを所有しようとしている。
- ナッシュビル(550万ドル:約7億6300万円)
- ロードアイランド(1700万ドル:約23億5800万円):この家は、『ザ・ラスト・グレイト・アメリカン・ダイナスティ』という楽曲にインスピレーションを与えたことで知られている。『TMZ』によれば、テイラーはこの家をキャッシュで購入したそう。
- カリフォルニア(およそ3000万ドル:約41億6000万円)
2018年、テイラーはビバリーヒルズのコテージを400万ドル(当時のレートで約4億4000万円)、別のビバリーヒルズの自宅を265万ドル(当時のレートで約2億9000万円)で売却した。さらに、『ビジネスインサイダー』によると、彼女は2015年に購入した、約3000万ドル(当時のレートで約36億円)相当の価値を持つ、1934年築のビバリーヒルズの大邸宅も所有している。
テイラー・スウィフトの総資産は?
世界中のセレブの資産をレポートするウェブサイト「セレブリティ・ネット・ワース」によると、テイラーの総資産は約4億ドル(約567億3000万円)で、アリアナ・グランデ、ブリトニー・スピアーズ、アデルをしのぐ。しかし、マドンナとビヨンセにはまだ及んでいない。
Translation: Masayo Fukaya From Women's Health US