ダイエットに、美肌に！ 飲むオイルを取り入れて内側から健康美を育もう。
近年、オメガ３やオメガ９など、その栄養機能に注目が集まるようになったオイル。そこで、美容オイルコンシェルジュ YUKIEさんに体にいいオイルについてインタビュー。飲むオイルを食生活に取り入れて美しさと健康をGET！
体にいい良質のオイルを摂ることが大切
「体には、自律神経、免疫、ホルモンの３つのバランスを保つことで健康を維持するホメオスタシスという機能があります。体にいいオイルを毎日摂ることで、このホメオスタシスのバランスを緩やかに整えることができます。脂質を摂取すると聞くと嫌がる女性がいますが、これも立派な3大栄養素の一つ。脂質は車で言う“燃料”に相当するもので、どれだけ走れるか＝バテにくいかというエネルギーなので、体を動かすためには必要なもの。そのためには良質なオイルを摂ることが大切です。ぜひ、自分に必要なオイルを見つけて摂るようにしましょう」（YUKIEさん）
毎日ティースプーン１杯のオイル摂取を目指して
「１日の摂取目安は、ティースプーン1杯、8gです。オイルは1gにつき9キロカロリーと意外にヘルシーです。でも、体にいいからと言って今までの食生活をそのままに、オイルを加えるだけでは過剰摂取に。サラダのドレッシングにしたり、パンに塗るマーガリンを別のオイルに代えるなど、何かと置き換えて摂ることをおすすめします」（YUKIEさん）
女性の健康と美肌にいいおすすめのオイルは？
（１）抗炎症作用、血流改善作用のある「オメガ3」
体内では作ることができず、不足しがちな必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸。肌トラブルの予防やダイエットをサポートする。ヨーロッパのアスリートは、持久力UPのためにスポーツ前に摂取しているそう。熱に弱いので生食がベスト！
おすすめのオイル：エゴマ油、亜麻仁油など
（２）便秘改善、脂質の代謝UP作用がある「オメガ9」
体内で生成されるオメガ９脂肪酸に含まれるオレイン酸は、腸内環境を整え、便秘を改善する効果が。また、脂質の代謝を高める作用も期待できる。加熱処理しても酸化しにくいので調理に使えるのもポイント。
おすすめのオイル：オリーブ油、アボカド油、米油など
（３）肌のエイジングケア効果のある「オメガ7」
今、最もホットなオメガ７脂肪酸はパルミトレイン酸を含む。人間の肝臓や脂肪組織でも生成させるが加齢とともに減少してしまう。そのため、食事で摂取することが必須。肌の再生を促し、ハリ、弾力のある肌に導く。
おすすめのオイル：マカダミアナッツ油
「オメガ6脂肪酸も体で作られない必須脂肪酸です。しかし、これはサラダ油やコーン油などに含まれ、マヨネーズなどの加工食品にも多く使われています。外食などで使われているオイルは、ほぼオメガ6。知らず知らずのうちに摂っているので、これに関してはわざわざ摂取しなくても大丈夫です。話題になったココナッツオイルは、ラウリン酸が豊富です。このラウリン酸は母乳にも含まれ、免疫力を高める効果があります」（YUKIEさん）
「オイルには味やニオイなどにそれぞれに個性があります。何に置き換えるのか、風味は大丈夫かなど、自分の生活に取り入れやすいものを選ぶことがオイル生活を長続きさせるコツです」とオイルについて詳しく語ってくれたYUKIEさん。寒さが強まるにつれて増す身体の不調。良質のオイルを摂取して少しずつ体質改善を目指してはいかが？
YUKIEさん
一般社団法人日本オイル美容協会 代表理事。美容オイルコンシェルジュ。オイル美容の第一人者として活躍中。著書に「読むオイル事典」（主婦の友社）。
オイル・ファーマシー
YUKIEさんが代表を務めるショップ。世界数十か国から集めた食材から化粧品までのオイルが揃う。オイルソムリエが個々に合ったオイルをアドバイス。
住所／東京都港区南青山5-4-30 南青山 NKビル3階
TEL／03-6427-3982
http://www.oil-farmacy.com/
Text:Yuka KanekoPhoto:Getty Images,Aflo
