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体が温まってくると、我慢できない肌のかゆみに襲われる。でも、なんで? 剃り残した毛が悪さをしている? 汗に対する肌の奇妙な反応? 色んな仮説を考えてみよう。

自分の汗に肌がアレルギー反応を見せることはない、というグッドニュースをくれたのは、運動生理学と栄養学の博士号をもつ皮膚科専門医のヤン・イザベル・ジュー医学博士。しかも、「汗に含まれる塩分は取るに足らないので、かゆみの要因にはならない」 という。むしろ、最も有力な原因としては挙げられるのは、タイトなアクティブウェアの擦れ、または身体活動によって発生した体熱のどちらかを理由に分泌されたヒスタミン、もしくは アクティブウェアに使われている化学物質か素材に対するアレルギー反応。

ジュー博士によると、「物理的な擦れと熱は、どちらも皮膚のマスト (肥満) 細胞を刺激し、ヒスタミンを分泌する。ヒスタミンは、鼻水やかゆみを伴う発疹といった、季節性のアレルギー症状を引き起こすのと同じ炎症因子」。これが原因かどうかを確かめるには、ゆったりしたアクティブウェアでワークアウトして、かゆみが出ないかチェックしてみるといいかも。

ウェアの素材そのものが疑わしい場合、原因として考えられるのは、まだ洗っていない新しい服に生産過程で付いた化学物質、または洗濯後の繊維に残った柔軟剤。アクティブウェアに伸縮性をもたせるために使われる繊維に、肌が反応することも。実際に、ストレッチ素材の服にアレルギーがある人はいる。「アレルギー反応は突然起きたりしない。アレルギー源に晒されているうちに体が徐々に敏感になり、知らぬ間に発症しているのはよくあること」 とジュー博士。新しい服は、着る前にマイルドな洗剤で洗い、柔軟剤は使わないこと。肌が反応するのは特定のウェアを着ている時だけなのか、どれを着ても同じなのかを確認し、素材表示を見比べて、共通の要因がないか調べてみて。かゆみという点では、ポリエステル、スパンデックス、ライクラのような合成繊維よりも、コットン100%のほうが快適に感じるかも。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Amy Roberts Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。