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あなたの求めているものが

●テコンドーを人生の一部にするための後押し

●ずっと不可能だと思っていたことを達成するためのインスピレーション

●#テコンドー族の一人=私は素晴らしいという独りよがりの幸せ

のどれかなら、専門分野や仕事の中で目も眩むような高みに登りつめ、さらには図らずも黒帯以上の資格まで有するとんでもない女性たちに、狙いを定めてみよう。

さあ、ノックアウトされちゃって。

カーメラ・ハートネット

オーストラリア人女性として初めてテコンドーの8段を手に入れたカーメラほど、国際的な大会でメダルを量産するオーストラリア人はいない。現在グランドマスターの彼女は、プムセ型 (テコンドーの技術体系) においてもスパーリングコンテストにおいても一流のキャリアを築き上げ、両分野の国際大会で計70枚以上のメダルを獲得している。

全国大会での優勝回数は、なんと15回。州大会では20回以上、連邦大会でも3回の優勝を果たしている。プムセ型においては世界大会で2度優勝しており、2000年にはオーストラリアが生み出したテコンドー選手トップ16の功績が称えられ、オーストラリアの運営団体によって今世紀を飾るアスリートの一人に選ばれている。2005年、カーメラは国内アスリートの殿堂入りを果たし、エリートレベルのコーチと審判員として活躍する傍ら、週に一度は西オーストラリア州パースで自身が受け持つクラスを教えている。

アデナ・フリードマン

ウォールストリートのリーダーとして名高いアデナは、アメリカの株式市場ナスダック初の女性幹部であると同時に、テコンドーの黒帯保有者でもある。彼女は40歳を過ぎてからテコンドーを始めた母親でもあり、アデナの子供たちが幼少からテコンドーに取り組む姿を見て彼女も挑戦する決断を下し、このスポーツを家族みんなのアクティビティにするつもりだと知って、こっそり大喜びしてしまった。アデナはあちこちで、ビジネスでの成功の陰にはテコンドーの練習から得た教訓があると語っている。“自立心” と “リーダーシップスキル” の習得においては、特に役立ったそう。

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(最近私に関して書かれた記事の抜粋) 「チャンスを与えられたら、またチャンスをあげたいと思ってもらえるように最大限活用すること」 と語るフリードマンは、ナスダックでの初期を振り返る。彼女の労働意欲に感銘を受けた一人のシニアマネージャーが、責任のある仕事をどんどん任せていったという。「私はいつも誰よりも早く出社して、誰よりも遅く退社していたけど、非効率だったわけじゃない。“私は経験が浅いから、何が何でもチームの力になるという気持ちを示したい” と思っていた」 そう。

ハン・ギョンソン

ハン・ギョンソンは韓国のアスリートで、女性史上初めてオリンピックのテコンドーで3度メダルを獲得した。2004年と2012年に金メダル、2008年には銅メダルを獲得している。

アーリーン・リマス

政治学の学士号を持つアーリーンは、テコンドーとカンフーの黒帯5段を有する。1998年のソウルオリンピックでは、アメリカにその年初の金メダルをもたらすという歴史的快挙を成し遂げた。テコンドーが初めてオリンピックの公開種目になったのも同年 (現在は公式種目)。アメリカ国内では全勝の記録を持ち、テコンドーの殿堂入りを果たしている。現在は、自身が設立したバージニア州の武術学校を運営している。

ジュリア・クロス

スコットランド出身のジュリアは黒帯6段。テコンドーの世界チャンピオンの座に6回輝き、ヨーロッパ大会では15回も優勝している。事実、国際テコンドー連盟の設立以来、彼女の功績に並ぶ人は出ていない。2010年、キャリアにとって致命的な股関節の怪我により、30年の現役生活に幕を閉じた。2度の人工股関節置換手術を経験してなお、自身が設立したテコンドースクールで160名の生徒をフルタイムで教え、セミナーに登壇するべく世界中を飛び回り、さらには現役引退を余儀なくされた後のうつ病経験を活かして、メンタルヘルス問題への認識を高めるためにゲストスピーカーとしても活動している。

キャサリン・ウィニック

海外ドラマ『ヴァイキング~海の覇者たち~』に登場した狂暴なラガーサとして最もよく知られる女優キャサリン・ウィニックは、テコンドーの黒帯3段かつ空手の黒帯2段を有する。7歳で武道を習い始め、13歳で初の黒帯を取得。16歳までに最初の武術学校を設立し、21歳になる頃には2校目を開設していた。最近では、女優業の傍ら弟のアダムと手を組み、カナダのトロントにある女性向け護身アカデミー『Win Kai Self Defence』を発展させるべく尽力している。

クブラ・ダグリ

トルコ出身の21歳は、2016年にペルーで行われた世界テコンドー選手権で金メダルを獲得したチャンピオン。でも、ヒジャブ (頭から被るスカーフ) を着用して試合に挑むという彼女の決断によって、その栄光に暗い影が落とされた。トルコ国内で議論が活発化し、クブラは知らぬ間に女性のスポーツ界における反差別運動のシンボルとなり、テコンドー選手としての能力ではなく服装に世間の感心が集まったことで動揺するはめになった。

ミラ・ジョヴォヴィッチ

黒帯3段を有する女優ミラ・ジョヴォヴィッチのテコンドーへの愛は、たった3歳でテコンドーを始めたという娘へと引き継がれている。ミラには、武術用武器の使用、ブラジリアン柔術、空手、キックボクシングの経験もある。

サラ・ミシェル・ゲラー

90年代のカルト番組『バフィー~恋する十字架~』の主役を演じたことで一躍有名となったアメリカ人女優も、テコンドーの黒帯を持つ。格闘シーンをより現実的に見せるため、この役をもらってから大規模な武術トレーニングを受けたと言われている。

スローン・キャメロン

コンピュータ用ソフトウェアの営業で地味に生計を立てていた30歳のスローン・キャメロンは、現在ではテコンドーの黒帯4段かつ世界一破壊力のある女性として名を馳せる。2015年、韓国で開かれたテコンドーのパワーブレイキング (威力を競う) 部門で最も名誉ある大会への出場を性別を理由に断られ、決定の変更を求めざるを得ない状況に追い込まれ、女性スポーツ界の前進に向けた力強い提唱者となった。2016年には決定が見直され、スローンは大会への出場を果たした。

9歳からトレーニングを始め、1999年に黒帯を取得した彼女は、コンクリートと板を足で破壊するパワーブレイキングの女性世界記録保持者。現在は、米国オレゴン州に新たに設立したノースウェスト忍者パークで指導している。このスクールの最も象徴的な障害物は、アメリカ版SASUKEにも起用されている。

ティファニー・ホール

ティファニーは、オーストラリアのジャーナリスト、作家、テレビ司会者、フィットネスコーチ、そしてテコンドーの黒帯6段保有者。彼女の世代では最も能力のある女性武道家の一人だ。彼女の両親、マーティンとジャネットもまた非常に名高い一流の武道家で、メルボルンのトレーニング施設『Halls Taekwondo』を運営している。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Kristy Hitchens (テコンドーブログThe Mortal Mouse運営者) Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images, instagram of @adenatfriedman, newstaekwondo, katherynwinnick, millajovovich, sarahmgellar, tiffhall_xo