負荷の高い状態で行えば、最もカロリーを消費するのがクロスカントリースキー。米国マサチューセッツ州クインシー大学の運動科学教授で認定強化調整スペシャリストのウェイン・ウェストコット博士によると、健康なスポーツマンなら1分間で最大20kcal、つまり1時間で1,000kcal以上も燃やせるそう。「クロスカントリースキーには脚、大腿四頭筋、殿筋だけでなく、地面を蹴って滑り出すために外股の外転筋も使われる。これはランニングやサイクリングでは使われない筋肉。ポールを使って前進することで肩、三頭筋、二頭筋、背中といった筋肉組織にも働きかける」
もちろん、体幹にも効果あり。片方のポールを地面に付いて反対の足を前に出す動きは、常に体をひねるので斜筋が鍛えられる。クロスカントリースキーヤーのVO2マックス (最大酸素摂取量、または体がいかに効率的に酸素を細胞に届けるかを示す数値) は、アスリートの中でも最も高いという。ウェストコット博士いわく 「マラソンランナーよりも高い」 そう。