生理中のエクササイズのギモンに、RISAさんがお答えします! 生理中はおなかが痛かったり、気分が沈んだり。体は動かしていいもの? おすすめの動きは? 生理中の私たち女性の体の変化も含めて、知りたいことが満載の回です!
生理で体がだるい……。
女性なら誰もが経験するあの感覚、想像しただけでも憂鬱になってしまいますよね。
あのだるさの原因が分かると対処方法も見いだしやすくなるので、少し探ってみましょう。
生理中は腰の周りだけでなく体全体にだるさを感じることが多くあります。これは一説によると生理前に比べて体温が下がることなどに加え、分泌されるホルモンの影響により、骨盤にある仙骨と腸骨を繋ぐ仙腸靭帯(せんこつじんたい)が緩くなることで骨盤が不安定になり、下半身が重く感じられることもあるといわれています。
また、生理のときは子宮に血液が優先的に送られて貧血気味になるので、だるさの原因となる場合があるそう。
さて、そんな生理中の運動。フィット女子にとって気になるトピックです。
そこで、私が生徒さんたちからよく受ける質問に対して一つずつお話していこうと思います。
Q 生理中も運動するべきですか?
A 人それぞれ個人差があるので一概には言えませんが、私は生理中こそ自分の体にしっかりと向き合うチャンスだと思っています。
さまざまな情報が飛び交っていますが、まずは自分の体の声を聞いてみて下さい。
「運動するべき」ではなく、「体を動かしたい気分ならばする」。そうでなければ無理をしないことです。生理はその期間を過ぎれば終わるので焦らないこと。
生理中でも体を動かして気分がよくなる動きや、無理なくできるエクササイズを探すのはとても大切な作業ですよ!
Q そもそも生理中に運動をしていいのでしょうか?
A 生理が始まると体温が下がり、血行が悪くなると生理痛などの症状が余計にひどくなる場合も。そのためにも適度なエクササイズで体を気持ち良く動かすことは大切です。
ただ、ウエートを使った高い強度のトレーニングや瞬発的な反動を伴う動きは、骨盤周りが不安定になる生理中はあまり向いていないといえるでしょう。生理中はどちらかというと、ピラティスのような自重トレーニングで体をゆっくり動かすエクササイズがおすすめだと思います。
Q どんなエクササイズがおすすめなの?
A 生理中は関節が緩くなり、骨盤周りが不安定になるので、安定させたほうがよいでしょう。逆に、血流が滞りやすい背骨や肩甲骨を丁寧に動かすピラティスのエクササイズは、生理中の体に負担なく体温を上げるおすすめの方法です。
〜RISAさんおすすめ! ピラティスエクササイズ〜
■ヘッドロールアップ
【やり方】
①仰向けになって両膝を立て、両足の間は拳1つ分ほどあける。
②両手は軽くももの横に伸ばしておく。
③息を吸い、吐きながら頭、肩、胸の順に上体を起こす。
④一度息を吸い、ゆっくりと吐きながら背骨を一つ一つマットに置いていくようなイメージで元の位置へ戻す。
【ポイント】
顎は軽く引き、肩がすくまないようにリラックスして行います。腰と床の間に隙間ができないように、しっかりおなかを引き込みながら動きを繰り返します。できれば肩甲骨くらいまで上体を起こしましょう。
【効果】
腹筋の上部に効くエクササイズですが、体の中心にある背骨を無理なく気持ち良く動かすための代表的なエクササイズでもあります。無理をせず、呼吸しながら下腹よりも腹筋の上部をゆっくり、丁寧に動かすことを意識。体も自然と温まりますよ!
■マーメイドストレッチ
【やり方】
①あぐら、もしくはマーメイドポジションで座る。※足は左右どちらが上でもOK
②片方の手を足の上に置き、息を吸いながらもう片方の手を真横からゆっくりと上げる。
③息を吐きながら、遠くのものを触るように手を伸ばし、手を上げた方の体の側面を十分に伸ばす。
④反対側も同じ動きを繰り返す。
【ポイント】
肩の力を抜き、リラックスして行いましょう。お尻が浮いて体が前に倒れないように、真横に伸ばすことを意識してみてください。
【効果】
背骨や肋骨を大きく動かすため、リラックスした状態に導きます。かたまりやすい胸や肩周りがほぐされ、血流が良くなります。
ゆっくり、無理のない回数でトライしてみてくださいね!
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