口臭を消そうと口に放り込むガム。実は口の臭いをケアする以外にも脳や歯、そして消化管にもうれしい効果をもたらすとか!? ガムが体に与える知られざる影響を、アメリカ版ウィメンズヘルスよりご紹介。
【脳に与える効果】切れた集中力が取り戻せる!?
ある研究によると、ガムをかむ人はかまない人に比べて頭を使うタスクをより正確に、早くこなすことができたとか。さらに脳の神経細胞が活性化され、5つの異なる脳の部位に送られる「脳信号」が増えたことも、別の研究より明らかになっているそう。
【歯に与える効果】砂糖不使用であれば、悪さをする「酸」を洗い流してくれる
米国歯科医師会によると、砂糖不使用のガムであれば歯にもうれしいメリットが。唾液の分泌が増えることで、歯を傷める酸を中和し、洗い流す働き(*)をしてくれるそう。どんなガムでもかめば唾液の分泌が増えるけれど、砂糖が入っているガムだと酸を洗い流す効果はあまり見込めないそう。
*編集部註:酸を完全に洗い流す効果を保障するものではありません。
【体に与える効果】脂っこい食事の後にトライ。胸焼けのケアにも効果的?
歯科医学雑誌『Journal of Dental Research』に掲載された研究によると、脂質がたっぷり含まれた食事を食べ終えてから30分ほどガムをかむことで、胃酸の逆流が防げるそう。特に胸焼けが起きたときにおすすめだとか。
【おなかに与える効果】甘くて高カロリーな「間食」をやめるきっかけに!?
ある研究によると、ランチを食べた直後から45分ほどガムをかみ続けることで、その後の間食が10%減少したそう。そのため、「ガムに食欲を抑える効果があることも考えられる」と、研究者たちは結論づけているそう。
【消化管に与える効果】1日3回のガムが消化器官を活性化?
帝王切開をすると術後は、しばらく腸の調子が悪くなる人もいる。ところが帝王切開後の患者数名にガムを1日3回かんでもらったところ、通常よりも早い段階で腸の調子を取り戻せたのだとか。研究者たちによると、ガムをかむことで、消化器官を活性化できることが考えられるそう。また、ガムをかんだ被験者には、胃のむかつきを感じる人も少なかったそう。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Gina Hamadey Bergman Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images