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今年3月、初めてのフルマラソンに挑戦したエディターS。体力には自信があったのだけど、30km地点でまさかのリタイア。フルマラソンの大きな壁を感じたものの、レース直後には「絶対完走してやる!」と意気込み、4月22日(日)開催の喜界島マラソンにエントリー。自然豊かな喜界島を1周して42.195kmという、大満足な大会の様子をレポート。

喜界島ってどんなところ?

鹿児島県奄美大島の北東部に位置する喜界島は、東経130度線が通っていることでも知られる。島の周囲が48km、標高は一番高いところで211mという平らで小さな島。観光地化されていない美しいビーチと、島全体に広がるサトウキビ畑が特徴。

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都心からのアクセスも簡単。羽田空港から鹿児島空港、そこからはエアコミューターに乗ってたった1時間で到着。また、奄美大島からもエアコミューターまたはフェリーであっという間にたどり着けるので、土曜日の朝に出発すれば週末だけでも十分に楽しめる。

東経130度喜界島マラソンの魅力

ランナー160人、制限時間7時間。ファンランの聖地と言っても過言ではない喜界島マラソンの魅力とは?

■コースが絶景

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島1周がフルマラソンのコースになっている喜界島マラソンは、走っているだけで観光できるのが魅力。透明度の高い海と、陸地からも見られるサンゴが美しいスギラビーチやハワイビーチの目の前を走れるから爽快な気分が続く。島には、サトウキビ畑やカジュマル、ソテツが多く、自然を堪能できる。

■島民の応援がユニーク
全14カ所のエイドでは水やスポーツドリンクはもちろん、喜界島産の黒糖も食べられる。お昼が近づくと気温が上昇してくるので、シャワーや柄杓で水をかけてくれるのも嬉しいサービス。(かなりビショビショになるけれど)

また、島民の元気な応援も見どころ。ランナーのゼッケンには、名前がひらがなで大きく書かれているから、「Sちゃん、ちばりよー!(島の方言でがんばれの意)」と親しげに名前を呼んでくれる。他にも、太鼓を叩いて踊ったり、三線を奏でて歌を歌ったり。レースも後半になってくると、その応援が身に染みて思わず涙目になってしまう。

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■ランナー同士の絆が生まれる
他の大会に比べ、ランナー160名はかなり小規模な大会のはず。だからこそ、互いに声を掛け合い、「あと少しですね」「大丈夫?」「暑いね」なんて話しながら走行するのもこの大会の醍醐味。

フルマラソンが教えてくれたこと

レース途中、気温と湿度も高く「もう止めたい」と諦めそうになった場面は幾度となくあったけれど、最後は笑顔でゴール。

大会までの練習も、レース中も苦しい思いはたくさんしたものの、完走してみて思うことは、“挑戦してよかった”。この喜界島で楽しく笑顔でゴールし、目標をひとつ達成できたとは、今後自分の自信になること間違いなし。

大会前日、偶然にもマラソン大会実行委員で観光協会の方と挨拶をする機会があったので話を伺うと、「暑いし、規模も小さいし。でも来てくれた人には存分に楽しんでいってほしい。速くても遅くても、走るって遊びと同じでしょ。楽しいって思わなきゃ!」。

世にも楽しいフルマラソン、次に挑戦するのはあなたかも。

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Sawako Motegi
コントリビューティング・エディター

スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。  2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。