「いくつかのハードルにぶつかって、脱線したことはある。でも、それが人生」
またしても女性の共感を呼ぶ、産後のワークアウトに関するインスタグラムのメッセージで、エミリー・スカイが戻ってきた。
オーストラリア出身でヘルス・フィットネス業界を牽引するエミリーは、体の正面と横向きのセルフィーを並べる。見事に引き締まった体に水色の水着をまとった左の写真は妊娠前、力強い体で娘のミアちゃんと抱きかかえる右の写真は出産4ヵ月後。でも、エミリーはコメントでこう語っている。
「フィットネスゴールは、まだ達成していない。達成できる日が来るかどうかも分からない。それがこのライフスタイル。私にとっては最終ゴールなんてない。いつだって進行形で、小さな目標を立て、それを達成していくだけ」
トレーナーとして活躍し続け、今年で33歳になるエミリーは、ワークアウトにヘルシーなミールプラン、マインドフルネスとモチベーションを高めるエクササイズを組み合わせた『FIT』プログラムで自身のフィットネス帝国を築き上げた。昨年12月にミアちゃんが生まれてからは、定期的にセルフィーをアップして、出産前の体を取り戻すための努力もシェアしている。
自分のプログラムに沿っているという彼女だが、成果は確実に出ている。でも、産後のフィットネスライフは、彼女にとっても決して楽とは言えないもの。「いくつかのハードルにぶつかって、脱線したことはある。でも、それが人生。受け入れて、順応するようにしているわ」
彼女はまた、自己批判に無縁ではないことも明かしている。
「自分自身と自分の体を愛し、自分を責めたり人と比べたりしないよう頻繁に説いているけど、私自身がそうできていない時もある。有言実行の努力はするし、本当にそうしたいんだけれど、時々忘れてしまう」
「なんで引き締まらないの? 他の人は産んだらすぐにスタイルが戻るのに、どうして私の体は戻らなかったの?」と、自分を問い詰めたこともあるそう。そして、“エミリーが産前の体を取り戻すことはない” というネガティブな人の声を気にしてしまうことも。
でも、娘をいたわるのと同じように自分をいたわることを思い出せば、再び地に足が着くというエミリー。
「ミアを愛するように自分を愛す。すごく難しいことだけど、みんなそうやって自分を大切にするべき。自分を愛し、大切にすることができない人に、どうやって人を愛し、大切にすることができるの?」
彼女は最近、他の投稿でも現実的な気持ちをシェアしている。今年4月のセルフィーでは、体重が1キロほど増えたことに大喜び。
「体が引き締まりつつも、体重が増えているのは超ハッピーな出来事! これが何を意味しているか分かる? 筋肉が付いてきてるのよ!」 と語り、体重の増加が必ずしも悪いことではないという明確なメッセージを送った。
出産の約1ヶ月後には、2ピースのウェアを着て自宅のプール脇でレジスタンスバンドを使い、ゆりかごに揺れるミアちゃんを見つめる写真を投稿。赤ちゃんが生まれたばかりの日常に、ワークアウトを取り入れることの難しさを率直に語った。
困難に直面しても、美しい家族と健康という、今この手にあるものに重点を置く。これほど人の心を打つことが他にある?
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Mary Brophy Marcus Translation: Ai Igamoto Photo:instagram of @emilyskyefit