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最近、乳製品の評判が悪い。アーモンドミルクマニアとホール30やパレオといった乳製品フリーのダイエットに押し潰され、乳製品は愛情不足に陥っている。でも、米国臨床栄養誌に掲載された研究によると、豆乳に切り替える前にもう一度よく考えてみる必要がありそう。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

乳製品が体重に及ぼす長期的な影響を把握するために、研究者たちは1万8千人もの平均的な体重の女性の乳製品摂取状態を11年にわたって追跡した。

その結果、より多くの乳製品を摂取した集団の体重増加率が、乳製品の摂取が少量または皆無だった集団よりも低かったのだ。

さらに驚くべきことは、全乳などの全脂肪乳製品を摂取していた女性にその傾向が最も強く現れたこと。事実、低脂肪乳とウエストラインには何の関係もなかったそう(さようなら、スキムミルク)。

この科学的青信号を理由にアイスクリームを買いに行かなくちゃ? いや、そうとも限らないかも。

ニューヨーク市トーロ医科大学の臨床学助教授ニケット・ソンパル博士は、この結果はむしろ総合的なライフスタイルによるものかもしれないと言う。

「実験開始の時点でBMIが正常だということは、その被験者がエクササイズをしてきたか健康的なライフスタイルを送ってきたことを示している。よって、乳製品に含まれる高い脂質も蓄積されない。言い換えれば、もともとヘルシーだったんだから、ヘルシーなままだということ」

乳製品がスリムボディの維持に役立つ明確な理由は未だにないが、ソンパル博士は、乳製品にはタンパク質、ビタミンD、カルシウム、リンといった体重の増加を食い止める栄養素が含まれることを指摘する。

要は、チーズやミルクをたっぷり摂取したところですぐに体重が減るわけではない。でも、ヘルシーな食習慣に加えれば、乳製品は将来の体重増加を防いでくれるかもしれない……そういうことにしておこう!

https://www.womenshealth.com.au/dairy-for-weight-loss

Text: Macaela Mackenzie Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images