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耳の穴に入れるタイプのイヤホンや綿棒での掃除の頻度が、耳垢の量と関係しているって知ってた? イギリスの医療情報サイトNICEは、イヤホンのリスクを強調した特別なガイドラインを作ったそう。

綿棒で定期的に耳を掃除する人の割合は、なんと76パーセントにも上る。そのうちの10パーセントは、どれだけの耳垢が取れたかを見るのが密かな楽しみであることを認めている。確かに気持ち良いよね? でも、綿棒を突き刺していると、耳に長期的、さらには永久的なダメージを与えてしまうことがある。

そもそも、どうしてそこまで耳垢が取りたいの? 意外かもしれないけれど、体の健康を考えると耳垢の存在は非常に大事。

イギリスの一般家庭医で、耳専門医療サイトEarexエキスパートのロジャー・ヘンダーソン医師によると、「耳垢は耳の健康を維持する上で重要な役割を果たしており、細菌のいない清潔な耳をキープするために耳の内部で作られる」 そう。

綿棒が健康に悪いって、どういうこと?

それでも5人に1人が毎週綿棒を使い、そのうちの22パーセントに至っては週に14回も耳掃除をしている。

「綿棒で耳をキレイにすると、とても満足した気分になれる」 とヘンダーソン医師。「でも、その過程で耳を傷つけるのは簡単。アカが外耳道の奥へと押し込まれて圧縮され、難聴、耳鳴り、めまいといったより深刻な問題を引き起こすことがある」。これはインナーイヤー型イヤホンでも同じこと。

現に、耳垢が蓄積した状態で綿棒を使うのは、上記の疾患の症状を悪化させてしまうだけ。外耳道が細い場合や毛深い場合は特に注意が必要。

アンケートに参加した綿棒使用者のうち、

  • 44パーセントが難聴を経験している。
  • 26パーセントが耳鳴りを経験している。
  • 15パーセントがめまいを経験している。
  • 32パーセントが耳の感染症を経験している。

耳アカの蓄積に安全に対処するには?

1.綿棒はやめる

綿棒の代わりに、より効果的に耳垢を取り除く点耳薬をお勧めしたい。耳垢を徐々に柔らかくするグリセリンと、硬くなった耳垢を分解して消散させる酸素を放出する過酸化尿素。この2つを配合した二重作用処方で、綿棒や洗浄器を使う必要がない。

2.ヘッドホンを使う

インナーイヤー型イヤホン(耳の穴に差し込むタイプ)は耳垢の蓄積をひどくする。使いすぎるとイヤホンが “ストッパー” として働き、耳垢が自然に出て行くのを防いでしまう。さらに、インナーイヤー型イヤホンを1時間使用しただけで、耳の中の細菌の数が700倍になる。

3.もっと噛む

そしゃく (噛むこと) は、古い耳垢を耳の中から入口へと動かし、自然と取り除くのに役立つ。そしゃく中の連続的なあごの動きが、外耳道から耳垢を追い出すのを助け、自然な除去プロセスがスムーズになる。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Emma Pritchard Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images