Punching bag, Room, pinterest

いつものワークアウトにバリエーションをつけるために時々やっている人も、定期的にクラスに通っている人も、キックボクシングが非常にタフであることは知っているはず。

武術を組み合わせたMartial Fusion Workoutのクリエイターで黒帯4段のギエルモ・ゴメスによると、カーディオキックボクシングは全身を使うので、とても効果的なエクササイズなんだそう。

キックボクシングと同じ動きが使われるけれど、音楽に乗せた振り付けはなしでリングの上で戦い、柔軟性、筋力、持久力を同時に鍛えるという別物。今度のカーディオキックボクシングクラスを最大限に生かす方法をチェックしてみよう。

構えをマスターする

キックボクシングクラスの中で、ゴメスが最もよく目にするのは間違ったフォーム。フォームが崩れていると、各動きから最大限のメリットが引き出せない上に、けがにつながるリスクもあるそう。ファイティングポジションに入るには、まず足を腰幅より少し広く開き、膝を少し曲げる。これで背骨がキレイに並び、体の重心が地面に近づくので安定する。次に、こぶしを顔の両側に持ってきて、ひじを肋骨の前でキープ。腕を使う時は必ずこの姿勢で始め、この姿勢に戻る。ファイティングポジションが取れたら、いつパンチが来てもいいように体幹に力を入れて、安定感をさらに高める。これで今すぐにでも秘められた能力を解き放てる気がするかも。でも、スピードとパワーを出す練習を始める前にフォームを確実に身に付けること。

呼吸を忘れない

ゴメスによれば、力強いパンチとキックを繰り出すには、呼吸をうまく使う必要がある。まず、ジャブ、パンチ、キックをするたびに口から息を吸う。これで技のひとつひとつを出来るだけパワフルに繰り出せる。そして、脚と腕を構えの位置に戻す時に鼻から素早く息を吸い、次の動きにすぐに備える。

関節を伸ばし切らない

出すのが腕であろうと脚であろうと、関節を完全に伸ばし切らないようゴメスは注意を促す。膝やひじを伸ばしすぎると、けがの危険にさらされてしまう。手足がまっすぐ伸びるようにパンチやキックをするのではなく、手足を伸ばして (完全にではなく) 素早く引き戻す。腕と脚をムチがしなるように動かすのがコツ。

常に全身を使う

どんな動きにも全身の筋肉を使うこと。疲れるかもしれないけれど、稼働中の部位だけを使って手を抜いてしまうことのないようベストを尽くして。例えばパンチには、肩、腕、背中だけ使ってもダメ。体幹や脚の筋肉も使い、体を安定させてからパンチを出すべき。だからキックボクシングはハードなワークアウトと言えるだろう。

バランスを鍛える

クラスに参加していない時は、片足で立つ練習をしよう。キックしながら直立姿勢をキープするには、強い足首と足が不可欠。ゴメスいわく、「すごく高いハイキックをしようとしても、足首と足が弱すぎて、かなり派手に倒れる人がいる」 そう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Ashley OermanTranslation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。