実際のスパーリング (人相手の模擬戦) は、サンドバッグやミットでの練習とは大違い。
最も大きな違いは、ディフェンスとタイミング。本能で動くだけでなく、スマートに反応しなければならない。
打ち返してくる相手がいるというのは、これまでと全く異なる状況。打たれるリスクなしのサンドバッグやミットほど簡単じゃない。
反撃に遭った瞬間にすべての概念を忘れ、怯えたハリネズミのように丸くなる人もいる。体をうまく動かし、ガードを高く維持するのがコツ。
6.バンテージを付けていない
怪我を防ぐための最も簡単な方法は、正しい道具を使うこと。グローブの内側のパッドは、パンチを被る相手だけでなく、あなたの手首と指関節も守ってくれる。
質の悪いグローブを使ったり、バンテージの巻き方を間違えると、手首、手、指、そして爪にダメージを与える拳の握り方になってしまう。
手首を強く安全なポジションに固定するのがバンテージの役割だけれど、正しく使えばグローブがしっかりフィットするようになるのも利点。
バンテージは、支えが感じられ、指関節が守られるように巻きたいところ。でも、指先が青くなって感覚を失い、ソーセージのように腫れるまできつく巻くのはやめよう。
7.グローブが合っていない
ベーシックな袋型グローブは避けること。軽いので、速く動けて気分がいいのは確かだけれど、プロテクションはほとんどくれない。
大抵のグローブは重さで測られており、340gなどいった重量が書かれている。基本的に、この数字がグローブ内のパッドの量を示している。
スパーリングに出るならパッドの多いグローブが必要だけど、ミットやサンドバッグを打つだけならそれほど重要ではない。
あなただけが使うマイグローブに投資する価値はある。人と共有して外気にさらさずにいると、グローブをはめた手が足のように臭くなる。
8.足の置き方が悪い
ガードの時は、体の弱い方を前に。右利きのボクサーは通常、左足、左肩、左手を右より前に出す (体の左側面を右側面より若干前に出す)。
前足を10時の方角に置き、体をほぼ横に向けて立つ。後ろ足は肩幅より少し広く開き、4時の方角に置く。
これは、利き手は破壊的なパンチに取っておき、ジャブで距離を測るには反対の手を使うのが普通だから。
足の間隔が狭すぎると、パンチやフットワークでうまくバランスを取り、床をグリップすることが難しくなる。
逆に、足の間隔が広すぎるとランジ状態になって、動き回るのも体を回すのも大変。足と足の間に、今にも体が落ちそうになる。
9.理解せずに真似ている
これはインストラクターの過失であることが多いのだが、動きを完全に理解せずに真似していると、悪い癖が付きやすい。
足、腰、胴体の動きや手の置き方を正確に理解することが大切。
長い間、間違ったテクニックでボクシングをしていた人が、頭と体で覚えた動きを簡単に忘れることはできない。
※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。