女性の77%はVラインをそっている。でも、デリケートゾーンの自己処理には、ブツブツ、埋没毛、炎症が付き物。こういった問題を生じさせないそり方はあるの? 今回は、カミソリ負けの原因とデリケートゾーンの正しい自己処理方法、対策についてアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

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カミソリ負けの原因と対策(自己処理のポイント)

1.良質のビキニライン用カミソリに投資する

適切なカミソリを選ぶのは、Vラインをなめらかにするための第一歩。「刃が多ければ、それぞれの刃に圧力が分散されるので、少ない力で効率的にそることが可能になります」と説明するのは、マンハッタン皮膚科・美容外科のデンディ・エンゲルマン医学博士。つまり、刃の多いカミソリを使えば、切り傷や炎症を防ぎながら、しっかりそれるということになる。

ニューヨークの『Eve Salon』に所属するエステティシャンで脱毛スペシャリストのアイリーン・ビショフは、「ぐらつかない丈夫なカミソリと肌にやさしいストリップワックスを併用すれば、大きな違いが生まれます」と補足する。ストリップワックスは旅先での使用にピッタリだし、効果的でもあるけれど、正当な理由があって“使い捨て”と書かれている。よって「1カ月も使用するのはNGです」

2.Vラインの埋没毛(まいぼつもう)を未然に防ぐ

Vラインをそる前に、10分間お風呂に浸かろう。カリフォルニアでエステティシャン兼電気脱毛士として働く尾崎冨美さんによると、これで皮膚の外層が柔らかくなり、毛をそるのが楽になる(カミソリ負けもしにくくなる)。「10分たったら、肌をタオルドライして余分な水分を取り除いてください」

Vラインがキレイに乾いたら、ぬれた布かスクラブで肌の角質をやさしく除去する。「そうすれば、そる前に埋没毛を引き出すことができますよ」とエンゲルマン。

3.シェービングクリームを使う

シェービングクリームは良い匂いがするだけじゃない。「毛をそるときは、皮膚も一緒にそっているんです」とビショフ。「シェービングクリームで刃を滑らせてあげないと、皮膚が擦りむけてヒリヒリしてしまいます」

カミソリと同様、シェービングクリームも良質の物を選ぶべき。エンゲルマンいわく、シアバター、オリーブオイル、ココナッツオイルといった選りすぐりの保湿成分が入った質の高いシェービングジェルは、カミソリが肌に与える衝撃を吸収してくれるそう。

そる部位に薄く塗布して、その下の皮膚と毛幹が見えるようにしておこう。「その方が安全です。カミソリの刃を前後に動かす必要がありませんから」と尾崎さん。

4.正しい剃り方は?:そる方向に注意する

Vラインを下からそるか上からそるかは人それぞれ。でも、ビショフによると、ブツブツができやすい人にとってはそり方が特に重要。カミソリをあちこちに動かせば、皮膚が切れたり、毛が埋もれたりする可能性が高くなる。ポイントは毛の生えている方向にそること。逆方向にそると炎症が起きやすい。

刃を下向きにした状態で、あまり力を入れることなく、Vラインに沿ってやさしくカミソリを滑らせて。「刃の数が多いカミソリを使っている場合は特に、1回それば十分です」と尾崎さん。「刃が多ければ多いほど、そり直す必要性を感じることは少なくなります」

5.シェービング後の皮膚を落ち着かせる

尾崎さんいわく、そり終わったらすぐにデリケートゾーンを洗い流し、冷たい布を10分当てると炎症が防げるそう。赤くなるのを緩和する美容液(無香料が理想的)を塗っておけば、カミソリ負けする可能性が一段と低くなる。エンゲルマンのおすすめはティーツリーオイル。「天然の消炎作用と殺菌作用で、カミソリ負けした肌を落ち着かせてくれます。炎症がひどいときは、赤み、腫れ、痛みに効く強力なクリーム(局所用ステロイド薬など)を処方してもらいましょう」

6.保湿

シェービング後は保湿が絶対欠かせない。「無香料でアルコールフリーの保湿液をVラインの両側に塗って水分を閉じ込め、さらなる炎症を引き起こす肌の乾燥を防ぎましょう」とエンゲルマン。ビショフは、肌を落ち着かせるアロエや、保湿力の高いホホバオイルとビタミンEを含む製品の使用を勧める。

7.カミソリをキレイにする

そったあとは、毎回必ずカミソリの刃をアルコールとお湯(または熱湯)で消毒すること。刃がさびたら取り換えて。エンゲルマンいわく、5~7回使用した古い刃も交換するべき。

また、清潔かつ乾燥した場所でカミソリを保管して浴室の細菌が付着しないようにすれば、経済的な損失が減る(赤いブツブツも防げる)。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Jenn Sinrich And Kristin Canning Translation: Ai Igamoto