多くの女性たちから支持されている瞑想家・佐々木依里さんが、仕事やライフプランなど人生にまつわるリアルなお悩みにお答え。瞑想から導き出される人生哲学の中に、自分らしく生きるためのヒントが隠されているかもしれない。

【N子さん(40歳/会社員)のお悩み】

「妊活中です。

なかなか妊娠できず不安です。子供のいないこの先の人生を考えると、ポジティブな気持ちになれません。まだ自分は赤ちゃんが来てくれるのにふさわしくないのかなとか、いろいろ落ち込んでしまいます」

依里さんのアンサー:

私もアラフォーなんですが同世代でも、結婚していないことや体のリミットに対して焦りを感じている女性はたくさんいます。でもそれって“パートナーがいない”とか“子供がいない”とか、「ないもの」を数えてしまっていますよね。

N子さんには、人生を一緒に歩むパートナーがいるということだけでも、ありがたいことですよね。しかも、妊活という同じ目標に向かってお二人で取り組むという貴重な体験をしているのに、それを「すでにあるもの」として数えていないのが、すごくもったいないなと感じました。

万が一、お子さんに恵まれなかったとしても、妊活という体験を一緒に過ごし取り組んでくれた時間がパートナーシップを強くしてくれたはずです。“ない”ことをカウントするのではなく、“ある”ことに目をむけるだけで「これから先、この人と過ごせるんだ」とありがたい気持ちに一瞬でなれると思いますよ。

they have that special connection
LaylaBird//Getty Images

一方で「私は妊娠できなかった」「このパートナーとはだめだったんだ」というマイナスの思考だと、子供ができなかったというだけで、この先の人生すべてにフィルターがかかってしまう。

お子さんは授かりものだし、自分を信頼して、これから先、私には必要な事しか起こらないと思えれば、もっと気が楽になるでしょう。一番大切なのは、この体験を一緒にしてくれているパートナーに感謝を伝えること! 人生の苦楽を一緒に乗り越えてくれるパートナーに出会えたなんて、すごく豊かで美しくて、魂の成長としては「おめでとー!」って感じですよ!

couple taking break while renovating home
Klaus Vedfelt//Getty Images


ちなみに、目的・目標って瞑想の中では執着に値するのです。結果にこだわるのではなく、これは体験であって「パートナーと一緒に魂が成長する体験しているんだ」と思うと、ここに一緒にいられるだけでありがたいって気づくのではないでしょうか。

それが、目の前のことに囚われてしまうと、子供ができることが目的・目標となり、執着がうまれてしまう。「どっちでもいい! なんとかなるさ」くらいのほうが実は、幸せなのかもしれません。ただ、女性の場合、結婚・妊娠は、社会的な圧もありますよね。でもそれは、誰かの他人軸に入ってしまっています。今は女性も社会で活躍する時代だし、高齢出産も少なくありません。自分のモノサシでしっかりと見極めることも大切だと思います。

また、人生にはピンチが幾度なくとあるでしょう。それは、魂の試練ともいえます。努力ではどうしようもないことがあった時「わたしではダメなのかも」と弱気になることもあると思います。しかし、それは神様的・宇宙的には「もっと自分を信頼できるよ」「もっと安心していいよ」「もっと人生楽しんでいいよ」「もっと心地いいほうに流れていいよ」と導いてくれているのです。

次回は、仕事の悩みに依里さんがアンサー。

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Text:Naomi Tanaka

Headshot of 佐々木依里
佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/