米デューク大学の新たな研究によれば、周りの人の気持ちに敏感な人は、予想外なデメリットがあるらしい。それは、何を食べるか決めるときに、人の影響を受けやすいこと。この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

学術誌『Organizational Behaviour and Human Decision Processes』に掲載されたこの研究は、自分と相手の食べ物を選ぶ際に、相手の体形が影響することを示唆するもの。

一つ目の実験に参加した被験者は、出会ったばかりの人のために、全粒クラッカーかチョコレートチップクッキーのどちらかを選ぶよう指示を受けた。出会ったばかりの相手は、スリムな体形をしている場合と、同じ女性ではあるけれど、肥満体形に見えるようにファット・スーツを着用した場合とで、それぞれ実験した。

すると被験者は、肥満体形の女性には、自分と同じスナックを選ぶ傾向にあることが発覚。この結果において重要なのは、「どちらのスナックを選んだか」ということではなく、被験者が「肥満体形の女性の気分を害さないように、同じスナックを選んでいる」という事実。

もう一つの実験では、肥満の人にはアンヘルシーな料理を取り分けて、自分にはヘルシーな料理を取り分けるのは、極めて失礼なことだと被験者は伝えている。研究者が解説するには、肥満体形の友人の皿にカロリー高めの料理を盛ったら、自分の皿にも同じ量の同じ料理を取り分ける傾向にあるということ。そうすれば、あなたが友人のことを、よく食べる人だと思っていると、相手に思われにくいからだそう。

他人の気持ちに配慮することは素晴らしいこと。だけど、自分や他人の体形を考慮しながら、相手を傷つけないように、自ら不健康な料理を無理して食べたり、多めに食べたりすることはない。相手の料理を取り分けるときは、どんな料理が好きなのか、どのくらい食べるのかをあらかじめ聞いておくといい。相手の回答に左右されることなく、あなたはあなたが食べたいものを食べて。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: ESTHER CRAIN Translation: Yukie Kawabata

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。