ヘビーリスナーであるエディターCHIEが、一通のメールで千載一遇のチャンスをゲット! 「OVER THE SUN(オーバーザサン)」×ウィメンズヘルス ショップとの思いもよらぬ喜びの共同企画が実現。このご縁を生かして、パーソナリティのお二人に、20代、30代、40代のそれぞれが抱える人生相談に乗ってもらいました。

「OVER THE SUN(オーバーザサン)」とは?
ジェーン・スーとTBSアナウンサー・堀井美香による、Podcast番組。開始わずか数カ月で、2020年のジャパンポッドキャストアワードにて、「ベストパーソナリティ賞」「リスナーズチョイス賞」の二冠を受賞。キャッチフレーズは”リスナーのみなさんともに語らいながら、〝太陽の向こう側〟を目指していきます”。台本はなく、パーソナリティ二人自身やリスナーからのエピソードで構成される。オーバーザサンのネーミングは”オバサン”から由来するが、10代〜50代とリスナーの幅は広い。日本だけでなく、海外に住む日本人の心の灯火ともなっているこの番組。キーワードは”互助会””ご自愛ください””負けへんで””ヒヤスンス””痛み入ります””豊川稲荷の占い”など。今をときめくホットな番組のお二人からの意見は必読!
毎週金曜日、午後5時より最新エピソードを配信中。

CASE1:あわよくば、完璧だねって言われたい

38歳 会社員 / オバサンネーム ぴょん

永遠にだらだらしたいタイプなのに、完璧主義への憧れを消せなくて「こうあるべき」の姿にとらわれがちです。
理想との差に気づくと自己嫌悪に陥るし、もっとラクになりたいです!

スーさんたすけて!

オーバーザサン

スーさん:うーん。この方は、完璧主義に憧れているのではなく、単に自分に自信がないだけだと思いますね。いつまでも今の自分にOKが出せないということなのかな? であれば、どんな手を使ってでも、”自尊感情”を上げる方法を考えてみたらいいと思います。エステやマッサージに行って、人の手を借りたっていい。自分の体に何かをしてあげたり、トレーニングで鍛えて、できなかったことができるようになる自分になったり。”悪くないじゃん? 自分。”って思える瞬間を積み重ねてみてはどうでしょうか? 完璧主義への憧れって言葉にしてしまうと、まるで志が高いみたいで自分を惑わせてしまうもの。もっと楽になりたいんだったら、ちゃんと自分と向き合ったほうがいいよって思いますね。

美香さん:私はこうあるべきって気持ちがあるだけでもいいなと思います。楽になりたい……(沈黙続く)。完璧主義に憧れがあることは決して悪ことではないと思います。こうあるべきって結構必要なものじゃないですか。

お二人に“こうあるべき”という時はありましたか?
オーバーザサン

スーさん:30代半ばくらいまでは、結婚しておいた方が人として”真っ当”であると考えていたと思います。35歳の時に無理をして、やっぱダメだなって思った。結婚することを最優先に考えて、自分の趣味嗜好を調整していったら、全然自分らしくなくなっちゃって、こんなの求めてたのと違うなって思ってやめました。

美香さん:私はほっといたら家でダラダラしているタイプなので、人生の節目の都度、憧れの人を作って、”完璧主義”を設定して平均値を上げていき、人生の波の大きい動きを作っていく、みたいな流れはありましたね。私には10年、20年先の憧れの人が必ずいて、その人に寄せて生きているみたいなところはあります。人物は変わったりしますが、今でも割と同じ系統の人で憧れる人がいます。

CESE2:オタ活によって、現実が霞むZ世代

24歳 会社員 / オバサンネーム イカスミとカラスミ

私たちの世代は、エネルギッシュさが足りないなあと感じたりします。私自身も現実の世界戦から目を背け、オタ活に走りがちです。周りの友達も漠然とした不安をかかえながらも、現実逃避しながら毎日をすごしているという子が多いです。
スーさんと美香さんは、20代半ばのころはどんなことに興味をもち、希望や野望は持っていましたか?

スーさん:私たちの世代が希望とかエネルギッシュな気持ちとかを持ってたのは自発的ではなく、持たされていただけで、すべては経済活動と消費に結びつけられていただけなんですよ。我々の動機なんてものは。昭和生まれの人たちは、頑張って彼女をゲットするとか、いいプレゼント買うとか、もらうとか、いい会社に入るとか。当時はそういうことが付随する経済活動の消費っていうのに一番注目が当たっていた。ただ食べるだけではなくて、“いいところで食べる”とかもそうですよね。それが単にこの人たち(相談者)の世代はオタ活みたいなところに充足させたほうが、売り手がお金が取れるっていう話であって。あまり自発的なことではないと思ったほうがいいな、とはこの年でようやく思うようになりましたね。単純にモテてたほうがいいとか、可愛いほうがいいとか。なんて言えば、人が財布を開くかっていう話。どこでお金が生まれているか。私たちの世代は野望・希望をトリガーにしたほうがよかったし、我々の親の世代にはそこにリアリティがあった。だけど今はそこに全くリアリティがないから、だったら自己逃避、現実逃避アイテムのほうが経済的にお金が引っ張れるっていうだけだと思いますけどね。
そこに自覚的になったらいいんじゃないですか? 煽られてるんだな、ってわかってても乗り切るか、嫌だったらちょっと他のことやってみるに変えてもいいし。そこに正解はないのかな、と思います。

それに、20代半ばの漠然とした不安とかというのはもうセットと思ったほうがいい。なんなら40歳を過ぎても、死ぬまで漠然とした不安はあるものなんで。別にオタ活楽しんだらそれでいいんじゃない? 私たちの頃はSNSもなかったからオタ活って相当気合入った人じゃないとできなかったけど、今ってインスタがあって何があってカニがあってって。そりゃハマるよって感じはしますよね。私は20代で音楽会社に就職したんで、ヒットを出すぞ、ヒットのそばにいるぞ、とは思ってましたが、まぁ。ぼんやりした思いでしたけどね。

オーバーザサン

美香さん:私の場合は、20代の時に訪れる新しい波が大きすぎて。結構辛かったんですよね。漠然とというより、次から次へといろんなことが襲ってくる感じで。確かに現実逃避したいな、って思いがあって。若干幽体離脱して過ごすこともあったし笑。自分を客観視して、私をどっかから見て生きているって感じの時もあった。私今こう頑張っているって。本体から魂を消して生きているような時もあった。時代のせいにするのもなんだけど(笑)、本当にいろんなことが、今みたいにパワハラ、セクハラって言葉もないし、イクメンって言葉もないし、もっともっと必死に生きなきゃって感じだったので。いろんなことから逃げようって思う先に、5年経てば、10年経てばって希望を思いながら生きていた。そこに運良く、こういう人になりたいなという人が結構周りにいたので、それが救いでしたね。

実際、時間が経つにつれ、免疫力、耐性もつくのでどんどん、身軽になっていったというか。同じことが起きても踏ん張ってられるようにはなりました。

CESE3:サザエさんシンドローム

42歳 会社員 / オバサンネーム:ストップ♪ハマタ〜イム

忙殺される日々。仕事は嫌いではないのですが、毎度、日曜朝くらいからサザエさん症候群に追われます。ずっとこんな感じの慌ただしい人生が続くと思うとゾッとすることもあり、なんならもう一度妊娠して、リセットしたい気分になりたいなと思いつつも、一時的に仕事から離れたとしても、高齢出産の上に、さらに生活費のことを考えれば復帰マストはやむを得ず、また家事育児に忙殺される日々が倍返しになってくると思うと、それはそれで恐ろしく感じます。お二人の42歳くらいの時はどんなお気持ちで仕事と現実に向き合われていましたか?

美香さん:大変だよね、42歳か。42歳まで頑張ってきたなら一回お休みしてもいいんじゃないですかね?

休むって結構勇気いりませんか??

美香さん:42歳ってまだやり直しできる歳だと思いますけどね。今時。

スーさん:ここで完全にお休みして、そのあと前と同じような正社員の道に戻るのは厳しいでしょうね。ただ、その、”何のために生きてんの”か、って考えると、忙殺されないで生きたいっていう優先順位が高いのであれば、仕事のペースを落とせる部署に変えてもらうなど、やり方次第で会社を辞めなくても慌ただしい人生を少し軽減することはできるんじゃないんですかね。子育ても、キャリアの実績も欲しいなら、家族とも相談しながら、今は踏ん張るしかないしね。

美香さん:42歳ってちょうどそういう年頃ですよね。

オーバーザサン

スーさん:そうなのかな? 私は40歳の時も忙しかったけど、まさか40代後半になってもっとこんなに今が忙しくなると思ってなかったから、軌道修正するんだったらあそこだったなって地点はあるよ。特に路線変更もせず同じレールにバーッと乗ってきちゃったけど、結果的に今は昼時のお蕎麦屋さんみたいな状態になっちゃった。「出前、今出ました!」って言いながら厨房で作ってるような。こんなに忙しくなるとは思わなかったよ。すんごい辛い。めっちゃ忙しい。体力も落ちてきてるし。

お二人はどんなモチベーションで仕事をされているんですか?

スーさん:とりあえずやるしかないでしょってだけでやってます。でも50歳からの10年は本当に働き方考えないとヤバいんで、ちょっと考えます。

10年後を見据えて働き方を考えるって難しくないですか?

オーバーザサン

美香さん:いつも逆算して私は考えるんですけど、5年後こうなる、10年後こうなるって。そういうことを考えつつ、だったら今、何していこうかなって。自分が急に思い立ってドンってできない性格ってわかっているので、地道に何年かを積み上げて、数年後に”実はやってたんですよ”、ってお披露目するパターンです。今も5年後、10年後こうなってたいっていうのに近づくために、じわじわやっている。意外とその時、目標にしていたことって、全部クリアしているんですよね。例えば会社のことでいうと、朗読会の事とか。会社の動きに応じて自分はこういうポジションになって仕事しようって考えたりとか。42歳で子供がいて、ってことはすごい忙しいと思いますよ。私は今50歳間際にいて、会社員をしていますけど、50歳を過ぎていくと、オブザーバーというか、第一線には決してならないと思うんですよね。どこの会社もそうだと思いますけど。だから多分30~40代って働きどきだし、忙しくなくなる日も自然にやってくると思いますけどね。

スーさん:私自身のことで言うと、50歳からの10年間を考えるというよりは、このままのスピードでペースが加速していくと、かなりきつくなると予想されるので、どっかで大鉈振るわないと、しんどくなるな、というところですね。

仕事のペースを落とすと言うことですか?

スーさん:圧倒的に仕事量を減らさないと。ペースを落とさないとダメだと思いますね。今の半分くらい仕事やめないと。

不安な気持ちにはならないんですか?

スーさん:不安はないですね。種植えたんで、アホみたいに働いたんで大丈夫です(笑)。単純にお金を使う時間がなかったんですよ。でも私はお金を使う時間がないことが一番お金が貯まるってサラリーマン時代にわかったんで。一番人間らしくない生活をしている時がお金って貯まる。逆に人間らしい生活をしていると、給料も高くないし、使う時間もあるからお金って貯まらないんですよ。31~35歳まで、ベンチャーのメガネ屋でサラリーマンやってたんで、忙しくないというか、普通の仕事のペースで働いて、仕事帰りにどっか寄って、土日遊んで。その時、お金が貯まらないな、という実感はありましたね。

オーバーザサン

スーさん:この方は今が判断時だと思いますよ。今後、自分がどういう風にやっていくのかを真剣に考えてみる時。私なんかはペットもいない、夫もいない、子どももいないので、どこにも時間取られず、自分のことだけに全力投球できたんですよ。だからほとんど参考にならないと思うので、そこは申し訳ない。ただ、42歳位の時は、このまま全力投球でいくと数年後に今のようになるとは思いもよらなかったので、全力投球のつもりが、現実は肉体が球になって振り回されてたっていうのが現状です(笑)。


CASE4:なんなら男になりたかった

42歳 自営業 / オバサンネーム:スシ食いねぇ! 

3年前に出産してから、本当に性欲が湧きません。旦那だけではなく、男性全般に興味をもてません。最近化粧して、身なりを綺麗にすることも億劫になって、なんなら男性になりたかったわ、とも思うほど。このままの状態で良いのか、不安になることもあります。

オーバーザサン

美香さん:私、全く同じでして。そこに全く興味ないです。男が全員、石に見えます(笑)。私も、この仕事してなければ、きったないカッコで、1日じゅう家でダラダラ過ごしているんだろうなと思います。今は人目があるからまだやってますけど。なんなら男性になりたかったって、本当に同じで、そろそろヒゲが生えるんじゃないかって思いますね。私は結婚した時に、もう他の誰かを好きになってはいけないなって、そういう抑制がかかったんです。それに慣れちゃったから、全然自分から積極的には求めてないです。気持ちがわかないですね。女友達との方が楽しいから全然いいです。一瞬っていう“推し”は出てくるんですけど、一瞬いいなって思うくらいで終わりですね。本当に性欲はわかないし、女子といるのが今は楽しいですね。旦那さんは同志みたいになって、チームの一員という感じです。大事だし、いい奴ですしね。ただ、めっちゃドキドキするってわけでもないです。
まぁ、そういう気持ちは、無理に作るものでもないですし、自然にそういう波がくるんじゃないですか? 周期的に、今はそういう時期なんじゃないんですか? タイミングがあると思うんで、無理に合わせなくてもいいんじゃないですか?って思います。今のうちは、ドラマや映画でときめく気持ちを盛り上げてみてはいかがでしょうか。

スーさん:一語一句同じです。無理に作る必要もないし、今の自分が自然体で、それがいいんだったらそれでいいんじゃない? て感じ。不安なのは周りがそうじゃないっていうルールがあるから、それに怯えてるだけかもしれないですよ? それが自分の自然体だったらそれでいいと思う。女性だからとか、年齢にこだわらずとか、そういうのいうつもりはない。好きな時に好きなことすればいいんじゃないでしょうか。

オーバーザサン
(右)ジェーン・スーコラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。近著には「ひとまず上出来」、「 新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない: 愛と教養のラブコメ映画講座」@janesu112    (左)堀井美香TBSアナウンサー。ドキュメンタリー「解放区」坂上&指原のつぶれない店、バナナサンド、Nスタ、パパジャニWEST、世界の窓、関口宏もう一度近現代史、水音スケッチ、考えすぎちゃん等々のナレーション。@horiimikaTBS

スーさんと美香さんの太鼓判! 「OVER THE SUN」の番組でウィメンズヘルスショップが取り上げられました!

収録中に使ってくれていたのは、座るだけで姿勢を正しくしてくれる、骨盤サポートシートであるバッグジョイの「メディアコアリリーフ」と”ながら”で足裏をもみほぐせるインフィーの「フットローラー」。「メディアコアリリーフは座るだけで、無理なく背筋がすっと伸びるんですよね」(スーさん)「フットローラーは、突起がシャープなせいか、他の物と比べると、ゴリゴリ感があってスッキリします」(美香さん)。二人がこの商品をレコメンドする記事の詳細はこちらをチェック!

Photo: Masaru Furuya

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バッグジョイ メディアコアリリーフ

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Headshot of Chie Arakawa
Chie Arakawa
ウィメンズヘルス・シニアエディター

タレント・アスリートインタビュー・スポーツファッション・ウェルネス記事などを担当。女性誌FRaUでファッション・スポーツ・ダイエットなどの編集キャリアを積み、その後スポーツライフスタイルマガジンonyourmarkのプロデューサーとして在籍後、2022年までウィメンズヘルス編集部に在籍。