「ランニングは筋肉を大幅に増やすようなトレーニングではないので、直接大きな筋肉を鍛えるトレーニングを加えた方が効率的とも言えます」と話すのは、NSCA公認パーソナルトレーナーの渡部広介さん。
「有酸素運動は、時間をとられるし、脂肪を減らすためにやり続けなければならないというデメリットがありますが、苦しくなく、ダイエットの即効性があるのは確か」(渡部さん)
だからといって、やりすぎると体が飢餓状態になっていき、少しのエネルギーでも生きていけるような体になってしまうと、警鐘を鳴らすのは、NESTA公認トレーナーの杉崎宏哉さん。
「有酸素運動自体も、例えば“2週間後に大事な用事があるから、それまでにもう少し絞りたい!”というような場合にはいいと思います。ただ、あくまで痩せる手段として有酸素運動を選ぶ事がベストではないと思ってください」(杉崎さん)
どちらのトレーナーもランニングはダイエット目的では非効率という意味を含ませた答えが返ってきた。
であれば、どういう意識をもてばうまくつきあえるのだろう?
「心肺機能に負荷をかけた無酸素運動量が多い走り方(ビルドアップやスピード・テンポ走)は糖質を消費しやすく、運動をしている間、糖が使われ続けるので、過剰にエネルギーを摂取しても脂肪細胞に取り込まれることもなく、結果太らない。こういった体は、筋量がない分、動いていない時にカロリーを吸収しやすいです。だから動き続けなければならない」(渡部さん)
「好きなスポーツであるほど、“あともう少し頑張ろう”というに自分を追い込んでしまいやすいし、多少つらくても続けてしまう。必要以上にやってしまえば、ケガなどの故障の原因にもなってしまうし、ホメオスタシスを機能させ、代謝の悪い体を作ってしまう要因になっちゃうんです」(杉崎さん)
ということは??
<ランニングとのうまい付き合い方・まとめ>
・頑張り過ぎない
・適度な習慣
・ケガ・故障を予防する
・ランニングメニューに変化をつける
・筋肉をつけるトレーニングを入れる。
最近のランニングシューズは、各ブランドそれぞれが自信をもったクッショニングフォームや反発・サポート力を考えて設計されたものが主流。ケガを予防するためにも、長い目でランニングライフを楽しめるようなものを選択して。また、何足かもって、シューズの履き分けを習慣化すると、自ずとランニングメニューにバリエーションも広がるうえ、筋力も向上するという説も。複数のランニングシューズを手に入れれば、太らない体が手に入るかも!?
引用記事:走りすぎると太りやすくなる? もしかして、”省エネ体質”になってない?
有酸素運動のデメリット。いくら走っても痩せないワケ