ヨガインストラクターやTVパーソナリティーとして、マルチに活躍しているリヴ・ロー（Liv Lo）。日本のフィットネスシーンでも今後大注目の彼女の魅力を、シンガポール在住のフィットネスライターである桑子麻衣子さんから紹介する！
リブ・ローってそもそもどんな人？
シンガポールとLAを中心に活躍するリヴ・ロー。実は10代後半から20代後半までの約10年間は、日本でモデルとして活動していた。大きな舞台でのファッションショーや雑誌、CMなどに出演していたという、華々しい経歴の持ち主なのだ。
もともと知名度のあったリブが、さらに注目を浴びるきっかけとなったのが、夫、ヘンリー・ゴールディングの目まぐるしい活躍。ヘンリーは、『クレイジー・リッチ！』、『ラスト・クリスマス』、『シンプル・フェイバー』、そして2020年公開予定で日本で撮影された『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』にも出演する人気俳優。美男美女の、まさにパーフェクト・カップルの仲睦まじいプライベート生活はたびたびSNSでシェアされ、”理想の夫婦”としても注目されている。
モデル時代の苦悩が現在のリヴ・ローを作り上げるきっかけに
イタリア人と台湾人の両親を持つ彼女。そのエキゾチックな外見や、ヨガを中心としたフィットネスで手に入れたヘルシーボディも素敵だけど、内面もとても魅力的。フレンドリーでチャーミングなアピアランスは、世界中の女性たちから愛されている。
公私ともに順風満帆に見える彼女の人生。けれど、モデル時代にはさまざまな苦悩を経験している。美しさを追求し、高額な化粧品を使用したり、エステに通ったり、また華奢な体つきを求められた当時のモデル業界の期待に答えるべく、無理な食事制限をすることもたびたびあったという。
「努力しても自分の外見を変えることができない。年を取ることを止めることができない」
カメラの前で見せる姿からは想像もできないほど、さまざまな葛藤と戦い、思い悩む日々を送っていたリヴが出合ったのがヨガ。ヨガを通して、本来の自分を受け入れることができるようになり、その魅力にどんどんハマっていくように。
さらにこのヨガとの出合いが、のちにフィットネス起業家として躍進する現在のリヴ・ローの人生の始まりになったのだ。
サステイナブルなオンライフィットネス「FitSphere（フィット・スフィア）」
自身の経験を活かし、多くの人の体、そして心の健康を支えるべく、リヴが2017年に立ち上げたのがフィットネスブランド「FitSphere（フィットスフィア）」。
フィットスフィアはリヴが考案した新感覚のヨガとHIIT（高強度インターバルトレーニング）が融合したフィットネスを体験することができる。リヴがアンバサダーを務めるリーボックと共同してアジアやアメリカで開催した特別公開レッスンは一瞬で満席になるほどの人気ぶり。
フィットスフィアの大きな特徴のひとつに、フィットネスを通して私たちができるサステイナビリティを提案していることがある。それは、環境活動にも積極的なリヴが大切にしている考えだ。
「呼吸するためのきれいな空気、飲み水、そして大地から育つ食べ物……自然がなければ人間は生きていくことはできない」。そう語るリヴが、プログラムで使用するために作ったオリジナルのボール”スフィア”（ボールの形をした重り）には、環境に優しいゴムと鉄、砂を使用している。
そのほかにも、フィットネスに欠かせない栄養はなるべく自然な食材から摂ることや、水分補給時はマイボトルを持参すること。コスメは人間にも自然にも優しいものを選ぼうということを、彼女は呼びかけている。
一人一人が責任ある行動をとることで、世の中は変えることができる。そのためのイニシアティブを取ることが、影響力のある彼女だからこそできる行動だと考えているのではないだろうか。
私たちに本当の意味での美しさや幸せとは何かを示してくれるリヴ・ロー。外見だけに捕われず、心から幸せになる方法、そして私たちの暮らしを支えてくれる自然に敬意を示すことの重要性を伝えれくれる。
そんなリヴ・ローの今後の活躍から、ますます目が離せない！
