◆ケトジェニックダイエットやパレオダイエットを始めとする低糖質ダイエットが、現在大人気!

◆米国心臓病学会学術集会で発表された新たな研究では、極端な炭水化物の制限が、不整脈に紐付いていると示唆している。

◆この研究結果は、因果関係ではなく関連性を示している。しかし、不整脈は脳卒中のリスク増加と結びつけられているため、非常に懸念されている。

低糖質ダイエット(ケトジェニックダイエットやパレオダイエットなど)は、減量に即効性の効果が期待できる反面、リスクがつきもの。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

米国心臓病学会学術集会で発表された研究によると、1日の総カロリーのうち、炭水化物の摂取量を45%未満に抑えている人は、心房細動や不整脈が起こる確率が高くなるという。

「特に心血管疾患のリスク増加に関して、炭水化物の制限がもたらす長期的な体への影響は、未だに多くの議論がなされています」と話すのは、この研究の指導的立案者であり心臓病専門医の、ジアドング・チュワン医学博士。「不整脈を引き起こす潜在的な影響を考慮すると、今人気のダイエット法を実践している人は、慎重になるべきであることをこの研究は示唆しています」

不整脈を発症している人は、そうでない人に比べて、脳卒中に罹るリスクが5倍に上昇するそう。炭水化物を制限している人は、果物や野菜、穀物(全て糖質)の摂取量が少ないことから、それらの食材が持つ有能な抗炎症効果が得られないからではないかと研究者たちは推測している。

また、タンパク質や脂質の摂取量が増えると、酸化ストレスの発生につながるとのこと。酸化ストレスは、またしても不整脈に紐付いているよう。この研究著者が言うように、1日の総カロリーのうち、45〜52%を炭水化物から摂取するのが理想的。1日の総カロリーが1500kcalであれば、炭水化物の摂取量は168〜196gほど。

ただし、毎日の食事に取り入れるべき炭水化物は、ヘルシーな炭水化物であることが前提条件!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: AMBER BRENZA Translation: Yukie Kawabata