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夏野菜の特性を生かしてナチュラルに水分排出しよう

夏はどうしても、暑さから冷たいものを飲みたくなり、気づけば飲み過ぎになっていることが多い。冷房や冷たいドリンクなどで身体が冷えた状態では、身体のめぐりが悪くなってしまう。そうすると汗や尿として排出されるべき老廃物が身体から排出されずに、体内にためこまれてしまう。これがむくみの原因。

むくみが気になる時は、利尿作用のあるカリウムを摂って余計な水分を身体から出してあげて。

夏野菜は、それ自体が水分が豊富なだけでなく、身体を冷やしたり、水分を排出するような機能を持っているものが多い。これは、元来、旬の野菜はその季節にあった特性を持っているため。このような野菜の性質を使ってむくみ解消をしてみて。

ここでは水分を排出してむくみを改善してくれる旬の野菜をご紹介。

スイカ

まず、夏の定番の食べ物のスイカはむくみ解消の王様と言える。スイカは農林水産省の分類では、メロンと並び、「果実的野菜」とされているが、店頭ではフルーツとして扱われている。

スイカは重量の約90パーセントが水分な上、カリウムを多く含んでいるので、ため込んだ水分を排出する助けをしてくれる。日本では、昔からスイカに塩をかける食べ方があるが、実はこれはスイカにはカリウム、塩にはナトリウムが含まれるので、不足しがちなミネラルをうまく摂れるとても賢い方法。さらに、塩味が甘さを引き出してくれるので味がうすいスイカにかけるのはおすすめ。

スイカは水分が多いのでそのままミキサーにかけてジュースにするのもおすすめ。特に海外でウォーターメロンジュースは人気でジューススタンドなどでも定番に。

キュウリ

キュウリはなんと95パーセント以上が水分の夏野菜。キュウリスティックはもはや野菜を食べているというより水分補給に近いくらい!キュウリもカリウムが多いので水分排出に役に立つ野菜。

酢の物にすれば、クエン酸も合わせて摂ることができるので疲労回復にもぴったりの一品になる。夏バテモードな時は、ワカメとキュウリの酢の物やピクルスなどがおすすめ。

ナス

こちらも水分とカリウムが多い野菜。特に「水ナス」はその名の通り水分が他のナスよりも多く、切ると水が滴るほど瑞々しく、アクが少ないためそのまま食べてもおいしい品種。

ナスは油との相性がいいので、ゴマ油で炒めても。今の時期においしいピーマンと豚肉と一緒に甘味噌炒めにすれば、カリウムも摂れる上に、豚肉のビタミンB1が疲労回復を助けてくれる。

ズッキーニ

カボチャの仲間のズッキーニも夏が旬な上に、カリウムが豊富。スパイラル状に切ってオリーブオイルと塩コショウして、パルメザンチーズをたっぷりかければシンプルなパスタ風の一品に。

ズッキーニはカロテンも豊富なので、油で炒めて吸収をよくするのがおすすめ。このカロテンが免疫を強化し、皮膚や粘膜を強くしてくれる。夏風邪防止にも食べておきたい食材。

このように夏野菜はどれも水分やカリウムが豊富。うまくメニューに取り入れて、おいしく夏のむくみを解消してみて。

Text:Noriko Yanagisawa

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柳沢紀子
フードコーディネーター、野菜ソムリエ、オーガニックフードソムリエ

レシピ開発や商品開発、食品のマーケティングに携わる。野菜ソムリエの資格を活かし、旬の食材を使った季節感のあるレシピを提案。海外生活の経験から、日本だけでなく海外のトレンドも取り入れることが得意。自身の経験を活かしたママや子ども向けの提案も行っている。