「なりたい私」を実現すべく、トレーニングを積んできたFit Girlsが挑んだのはNAHAマラソン。人生初のフルマラソンを経験した角谷さんと高橋さんの心境は? 彼女たちが感じた緊張やワクワクをリアルにお届け。そして、「こんな大会ほかにない!」 と参加者が口をそろえて言うほど見所の詰まったNAHAマラソンの様子も余すことなくご紹介。変わることは決して辛いことだけじゃない。チャレンジだって楽しんだもの勝ち!
県立武道館で選手受付を済ませると、「アンダーアーマー」のフォトブースを発見。本番前は、ランナーズハウス中野や皇居、自宅周辺など様々な場所で練習を重ねてきた彼女たちにとって、ランニングシューズはお守り。飾られたシューズと共に写真を撮り、明日に向けて気合は十分。
応援が力に変わるとき
朝6時半。雨予報だったこの日、ホテルを一歩出ると青空がのぞく空模様。会場は3万人規模の大会というだけあって、さすがの人の多さ。荷物を預けたり、トイレに行くとあっという間に整列制限時間の8時20分。この時間を過ぎると、ゼッケンの番号に関係なく最後尾からのスタートとなるのでご注意。
緊張とワクワクで心がいっぱいになりながらも、いよいよスタート。
「大丈夫かな。でも頑張ってきます!」
NAHAマラソンの目玉は、コースの最初から最後まで続く応援。給水所以外にも地元の方々が準備した、果物やシークワーサージュース、サーターアンダギーや牛丼、ソーキそばなどが途切れず並ぶ。走っていると沖縄フードを一挙に楽しめてしまう、まさにFUN RUNの聖地。
「国際通りに入ってすぐお肉を配ってました……食べられなくて残念」と高橋さん。
沿道の応援も見所がたくさん。子ども達によるエイサーや、ランナー全員で踊るYMCAはNAHAマラソンの名物。学生の元気いっぱいのハイタッチや吹奏学部による演奏も、ランナーを楽しませる内容ばかり。
一方、上り坂が多く、足を止めてしまうランナーが多数いることでも知られるこのコース。地元の方に聞くと、「30km以降は永遠の坂だよ(笑)」。12月と言えど、まだ蒸し暑い沖縄の気候と相まって、かなり苦しい様子。
練習の時からヒザの痛みを心配していた角谷さんは、「28km地点でやっぱりヒザが痛み始めて。坂の終わりが見えなくて、途中足を止めようと思いました。そんなとき、子ども達が全力で『頑張れー!』って応援してくれるから、涙が出そうになりなした。まだ行ける、って自分に言い聞かせて頑張りました」
頑張りは想像以上の喜びに
スタートから4時間半。雨が降り始めた頃、ゴールである陸上競技場には加藤さんの姿が。笑顔でゴールした彼女のあとに角谷さん、二宮さんも続いてゴール。
「最後の5kmは、本当に長かった。あと5.3km、5.2kmって看板を見るのが辛くて。でもゴール目前で諦めるなんて絶対にしたくなかった。ここまで来られて嬉しいです」と二宮さん。
3人が心配そうに競技場を見回すなか、スタートから5時間半になろうとしたそのとき、高橋さんの姿が。
「ゴール前の直線で3人が待ってくれているのが見えた瞬間、涙が溢れてきました。一人で走るのは正直辛かった。でもみんな一緒に頑張ってきたから、自分のためにも、みんなのためにも走り切りたかったんです」
「5kmを走るのもやっとだった私が今日、42.195kmを走ったんです。『変われた』そう思えた瞬間です」
ゴールを果たしたFit Girls は満面の笑み。チャレンジするって辛いだけじゃない。仲間と乗り越えれば、楽しさも喜びも想像以上。
実はマラソン直後、DNSのリカバリーサプリ「R4」を飲んでいた彼女たち。負担の大きいフルマラソンだからこそ、ダメージを抑えてしっかり回復に努めることが大切。ゴール後は歩くのもままならなかったのに、意外にも翌日元気に過ごせたのはこれのおかげかも。
世にも楽しいNAHAマラソン、来年はあなたが挑戦してみない?
Photo:Tomoko MeguroText:Sawako Motegi
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。