驚き。私たちのすぐそばに迫るリウマチ! 「朝の30分の異変」を今すぐCheck!!

09 February 2018

驚き。私たちのすぐそばに迫るリウマチ! 「朝の30分の異変」を今すぐCheck!!

リウマチといえば、Women’s Health世代にはまったく関係ない話……と思いきや、実はそうではないことが判明! 20~40代の患者数は60代の患者数よりも上回るという驚きのレポートも。早期発見するほど、さまざまな選択肢が広がるリウマチ。実は今、すぐそばにあるその実態と進歩する治療法の最前線へ!

「朝、着替えようと思ったら上手にボタンが留められない」「朝食を食べている時に、お箸が持ちにくくなった」。朝起きて、30分ぐらいの間にこんな症状が起きたら、それはもしかしたら、リウマチの初期症状かも。

 「え!? リウマチ!? おばあちゃんでもあるまいし」と思った人も多いはず。そう、リウマチといえば年齢と共に指などの骨が変形し、痛みが出ててくる病気で、主に高齢者がなる病気という認識が一般的。

現在、日本の患者数は、約70万人もいると言われている。でも実は、関節リウマチと診断された年齢は30~60代で全体の7割近くを占め、さらに40代が最も多くて24.7%、そして30代で19.4%、20代でも12.4%も! これは60代の患者数よりも多い数字(公益社団法人 日本リウマチ友の会編集『2015年リウマチ白書』より)。

「リウマチというと、高齢者の病気という思い込みがまだまだ浸透しています。実際には、発症も患者数も想像以上に若い世代に多いのです。でも、それを知らない方が多いので、リウマチだと思わず、症状への気づきや治療が遅れてしまうケースは少なくありません。

関節リウマチは手や足の関節に炎症が起こり、軟骨や骨が壊れていく病気です。気づかず治療が遅れてしまうと関節が変形し、関節破壊などが起きます」と言うのは、関節リウマチの研究、治療の第一人者でもある産業医科大学医学部の田中良哉教授。


そもそもリウマチってどんな病気? 早く発見するためのキーワードは「朝」

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症状が進行すれば痛みがひどく、仕事や家事ができなくなってしまうケースも。まずは、“関節リウマチ=高齢者しかかからない”という間違った知識は払拭すべき。

では、そもそも関節リウマチとは何かというと、“自己免疫疾患(膠原病)”のひとつ。

「本来は身体を守るために存在するリンパ球が暴走して、自らを攻撃してしまうことで発症します。指の関節、足の関節などの痛みが多いのですが、実際には全身の病気で症状は多岐に渡ります。多いのは全身倦怠感や貧血、ドライアイやドライマウス、心臓や肺などにトラブルを抱えるケースも。

残念ながら、これだという原因はまだ解明されていません。遺伝的なものやリンパ球を活発にさせてしまうウィルス感染、ストレスなど精神的なもの、女性ホルモン、投薬や化学物質などの影響も考えられています。 

初期症状としては、朝の違和感が代表的です。朝起きての30分にボタンが留めにくい、歯ブラシやお箸が持ちにくいなど、手のこわばりが代表的です。他には、関節がむくむ関節腫脹(かんせつしゅちょう)や関節痛なども症状として多いものになります」(田中先生)。

朝のこわばりが30分以上続く場合は関節リウマチの疑いがあるので、一度専門医にみてもらったほうがいいかも。

最初は「あれ?」程度の違和感が徐々に進行し、発症から10年ぐらいから急激に悪化して、激痛など生活に支障が出る人も多いという。

「激痛が出てからでは、関節破壊がかなり進行してしまいます。最近のデータでは、発症から2年で関節破壊は重症化し始めることもわかってきています。ですから、おかしいと思ったらできるだけ早く専門医の診断を仰ぐことが大事です。

以前は、リウマチにかかると痛みを緩和する治療が主体でした。しかしここ10年で治療薬は驚くほど進歩しています。関節破壊を食い止めるJAK阻害剤など、薬の選択もできるようになってきました。20~40代にももっとリウマチのことをよく知ってほしいですね」(田中先生)

「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する患者調査」の結果をまとめたグラフィックレコードも参考になるので、ぜひチェックを!

https://www.lilly.co.jp/goodday/record.html

Photo:Getty Images Text:Manabi Ito

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