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"いいうんち"を出すための習慣とは? 菌ちゃん先生に聞く「菌まみれな腸」の育て方

菌ちゃん先生自身が実践している5つの習慣を紹介する。

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golden banana on pink background creative food concept top view flat lay single exotic gold fruit
jchizhe//Getty Images

自然の力を生かした農業で現代人の心と体の不調に向き合う“菌ちゃん先生”こと吉田俊道さんによる、腸内環境の整え方。今回は、”理想のいいうんち”を出すために必要な”菌まみれな腸”を目指す人に伝えたい、大切な習慣を教えてもらった。 

今日からできて匂わない便がするんっと出るのが目標。菌ちゃん先生自身が実践している、日常で取り入られる5箇条をご紹介。 お通じにお悩みの人は必見!

1

液体と固形物を口内に一緒に入れない

cropped shot of a woman having pasta for lunch in cafe close up of a female eating fresh pasta and drinking a glass of water sitting at dining table people, food and lifestyle concept
d3sign//Getty Images

「例えばパンが口の中に入っている状態でスープを飲んだり、お米が口に入っている時に味噌汁を入れたり。おかずを食べながら水を飲んだり……これはいけません。

なぜなら唾液を使っていないということだから。唾液には食べ物を発酵させる力があります。またその他にも、発がん物質や食べ物の毒物を分解したり、消化や抗菌など、とにかくパワフルな力があるのです。

私達のご先祖様はこれまで様々なものを食べてきました。食べ物には、プラスもあればマイナスもあります。そのマイナスをちゃんと中和できた人が子孫を残してきたのです。そうして今、私たちの唾液には体を守るたくさんの働きがあります。食べながら液体物を流し入れていたら、せっかくの唾液も出てきません。

ご飯と液体を一緒にしないことを徹底すると、よく噛むしかなくなります。そうすると唾液がたくさん出るようになる。また、ご飯をしっかり噛んで粉砕すると、これが微生物の餌になって腸内で発酵が促されます。慣れるまでは大変かもしれませんが、いい便が出るようになりますよ! 

口周りと脳はつながっているので、咀嚼が増えることで脳の血流がよくなり、脳が活性化して集中力の向上も期待できます。たくさん口を動かせば、頭もよくなるということです」

2

輸入小麦を避ける

small bag with flour
ligora//Getty Images

「安いお菓子全般に言えることですが、安価な袋菓子やクッキーを食べてる人は便が臭うんじゃないかな、と思っています。明確な理由はわかりませんが、考えられるのは輸入小麦が使われているということ。

輸入小麦には除草剤が混じっています。除草剤が体内に入ると腸内細菌にも影響し減少を促します。もしお菓子が食べたいなら、国産小麦を使った商品を選びましょう。国産小麦に除草剤は使われていません。

たまになら安いお菓子もいいと思います。私もたまには食べますよ。そうすると次の日やっぱり便が臭くなった!って、ただそれだけのこと。そういう経験もいいじゃないですか」

3

長期発酵食品を選ぶ

soy sauce and miso
flyingv43//Getty Images

「発酵食品というとヨーグルトを想像される方が多いでしょう。もちろんヨーグルトも発酵食品ですが、24時間程度で完成します。それに比べ味噌醤油は1ヶ月から半年、1年かかります。さらに、味噌や醤油は塩が効いているため、微生物も大変なんです。厳しい環境だからみんな頑張り、活性化します。

これは昔から言われてることですが、”快適は死への近道”という考え方ですね。とにかく長期発酵食品というのは短期間で発酵させた食品に比べてストレスが厳しいから、遥かに抗酸化力が高く、発酵力もすごいのです」

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4

規則正しい生活

freshly woken up young woman enjoying the morning sun rays
SimpleImages//Getty Images

「私自身は、なるべく22時には寝て、早起きを心がけています。睡眠の研究でも証明されていますが、やはり黄金の睡眠時間と言われるものがありますから。

なんて言いながら、忙しいときは24時まで起きていることもあります。でも、しっかり食べものを選んでいるので、たまにお菓子を食べようと夜更かししようと、すぐに回復します。だから逆に言うと、自由かもしれませんね」

5

お腹に手を当てて「ありがとう」

slim woman good health digestion
Panya_sealim//Getty Images

「寝るときにお腹に手を当てて、おへそ周りをのの字に回して“菌ちゃんありがとう”って唱えています。

“今日はちょっと変なものを食べたけど、ちゃんと消化してくれてありがとうね”って。これは、ほぼ毎日忘れずにやっている習慣です」

菌ちゃん先生が自然と行っている、お腹への“ありがとう”。実は、寝る前に“ありがとう”と唱えると、オキシトシン(幸せホルモン)が分泌されるのだとか。

ヨーグルトを食べたり腸セラピーに行ってみたり、これまでお金をかけて腸活してきた方は今回の5箇条をまずは実践してみて。

さらに抗酸化力の高いオーガニックの野菜を取り入れれば、これまでのお悩みにもさよならできるはず。心地よいお腹に整えてココロもカラダもスッキリを目指そう!

【教えてくれた人】

吉田俊道さん

長崎県環境アドバイザー。九州大学農学部大学院卒業後、長崎県の農業普及員に。1996年県庁を辞め有機農家を始める。1999年に「ながさき県北『地球村』」を発足、2003年より「NPO 法人・大地といのちの会」に改め、九州を拠点に生ゴミリサイクルによる元気野菜作りや、野菜作り・土づくりを通して子どもたちの免疫力を上げる公演を全国各地で行う。著書『生ごみ先生の元気野菜革命』『菌ちゃん野菜作り&菌ちゃん人間つくり』など。

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ブログ

Text: NAOMI TANAKA

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Kanna Konishi
ウィメンズヘルス・副編集長

編集者として多くのメディアに携わったのち現職。健康オタク歴20年、趣味は"毒出し"で、体と心と部屋を効率よく整え、環境にもいい健康法を探るのがライフワーク。チアリーダー経験あり、勝手に人を応援しがち。仕事では「心から推せるものしか紹介したくない!」と目を血走らせ、常に情熱大陸に上陸中。 

Instagram: @editor_kanna_purico

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