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【木村祐介の小顔塾 Vol.21】“座る位置”を変えるだけで美人になる?

座り方一つで、食いしばりがなくなる!

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young woman using computer in office
Richard Drury//Getty Images

毎日何気なく行う、“座る”という動作。無意識に“座る”という行為をすると、肩こりなどのトラブルを引き起こすだけでなく、実は顔面の筋力低下による“顔のたるみ”の原因にもなり得るという。そこで今回は、パーソナルフェイストレーナーの木村祐介さんに、美人になれる“正しい座り方”についてお話を伺った。

無意識に座るとおブスになる?

businesswoman working at computer
Malte Mueller//Getty Images

“座る”という動作は毎日行うにも関わらず、とくに誰かに習うことなく大人になる方がほとんどだと思います。しかしこの現代社会では、デスクワークと呼ばれる“座る仕事”が大半をしめているのではないでしょうか。

無意識的に“座る”という動作を行った結果、肩こりや腰痛だけではなく、食いしばりや眼精疲労を引き起こします。さらに最終的には、顔面の筋力低下による“顔のたるみ”まで引き起こすと言われたら、一刻も早く直したくなりますよね? そこで今回は、今すぐできる“正しい座り方”をお伝えするので、チャレンジしてみてくださいね。

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あなたがいつも座っているお尻の軸はどこ?

various ethnic friends enjoying a dinner at japanese pub
Yue_//Getty Images

まずは椅子に座ってみてください。あなたが何気なく座っている際のお尻の位置は、どこが中心軸ですか?

・お尻のお肉あたり
・お尻の穴あたり
・お尻の穴の前あたり
・全然わからない

僕のおすすめはお尻の穴の前のあたりです。

ここのエリアのことを「骨盤底筋」と呼びます。おそらくみなさんがイメージする座る位置よりも随分と前だな、と感じると思います。実は、多くの人はお尻の穴から後ろのお肉のあたりで座っています。この状態だとなにがよろしくないか、説明しますね。

お尻の穴は骨盤を横から見たとき、ほぼ最後尾に位置しています。ここで座ると支点が最後尾にあるわけですから、体が後ろに倒れ、V字バランスのような姿勢になるのが本来自然です。しかし、後ろに倒れたらまずいので、脚を組んでこらえたり、骨盤を後傾させて猫背になってみたり、「姿勢が悪いよ」と注意されて腰を反って緊張させてみたり……。このようなリアクションで知らないうちに修正をかけているのです。座位を横から見たときに腰が丸くお尻が潰れたように座っている人は、だいたいこんな状態だと思ってください。お尻の皮膚が座面に引っかかっているので、体を上に起こすのが緊張できつい状態です。このお尻の穴やお肉で座る習慣がある人は、自然とアゴが前に出て表情筋をたるませます。また、アゴが前にずれすぎないように奥歯を噛み締めてこらえることも、自然と行っています。

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human pelvis
SEBASTIAN KAULITZKI/SCIENCE PHOTO LIBRARY//Getty Images

この状態では美しくなれるわけもありません。では、お尻の穴と膣との間に前後に存在し、内臓を下から支える「骨盤底筋」のあたりを座面に着き直してみてください。このとき、お尻の皮膚をズリズリと擦らずにお尻を持ち上げて、骨盤底筋を椅子に当てるようにします。

するとどうでしょう。背中を丸めて猫背になったり、反り腰になりすぎたりすることが逆に難しくはないでしょうか? これは、骨盤の支点が中心にきた証拠です。つまり座面、骨盤から頭までがバランスよく立っているということです。これは椅子だけでなく、正座やあぐらにも応用できます。骨盤底筋のあたりは内臓を支えていますので、骨盤底筋を座面に当たると物質の「床反力」で同じ力が真逆の内臓側のインナーマッスルなどへと働きます。つまり背骨よりも前側にテンション刺激を入れてくれるわけです。

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「姿勢を正しましょう」と言われると、背骨のことを思い浮かべますよね。なので、逆に背骨の後ろ側はオーバーワークで緊張しがちな人が多く、反面前側は緩んでいることが多いです(ビール腹や顔のたるみ、首のたるみなど)。いわゆる太って腹筋が弱い体のCMみたいなシルエットです。骨盤底筋のあたりを座面につけて座ると、床反力で背骨より前側のインナーマッスルが働きます。そうすると、噛む筋肉の咀嚼筋群は休むことができます。逆を返せば、背骨より前がサボっていると、咀嚼筋群が食いしばって体をサポートし、頭を支えなければいけません。これがいわゆる、「食いしばりが治らない人」です。

今日から座る位置を気にして、毎日を過ごしてみてください。いかに背中に負担をかけて、咀嚼筋群に負担をかけてこらえていたかがわかってきます。

座る位置は骨盤底筋。ぜひ覚えていてください。

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木村 祐介
パーソナルフェイストレーナー/アスレティックトレーナー/身体調律家

『ファンクショナル・ビューティ』(機能的な美しさ)を永遠に追求することをテーマに、均等がとれ機能的にも優れた美しい顔をクライアントと一緒に創り上げている。美の最前線にいるトップモデルや、表現の最前線にいる役者とのセッションを通じ、体が本来持っている運動力学や機能解剖学を基とした、『美顔ワークアウト』を独自に考案。パーソナルフェイストレーナーとして都内を中心に活動している。 美の追求者の方より常に高い評価を得ており、芸能界のリピーターも多く、撮影前の顔のコンディショニングには欠かせない存在となっている。

インスタグラム:www.instagram.com/kimura__yusuke/

公式HP:lit.link/yusukekimura

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Kaoru Sawa
ウィメンズヘルス・エディター

美容・ダイエットを中心とした記事を担当。自他共に認める美容マニアで、ハマり症。その気質から、自分が挑戦する取材企画には必ず結果へのコミットにこだわる。男性ライフスタイル誌、女性向けアプリメディアなどを経て、2021年までウィメンズヘルス編集部に在籍。

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