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【木村祐介の小顔塾 Vol.19】顔にハリを作りたければ、車軸点を意識せよ

車軸点は、表情筋を動かす“軸”。

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beautiful afro woman with perfect make up
CoffeeAndMilk//Getty Images

今回で19回目になる、パーソナルフェイストレーナー・木村祐介さんの連載。これまでも、「顔の体幹は唇である」というお話は伺ってきた。 「顔の軸とも呼べる“唇”ですが、さらに唇の軸であるのが“口輪筋の車軸点”です。この車軸点が表情筋を動かし、ここを意識することで顔にハリが生まれます」と木村さんは話す。そこで今回は“口輪筋の車軸点”の大切さについて、詳しく解説する。

情報があふれている世の中だからこそ、正しい情報を伝えたい。

cosmetic close up of a beautiful woman
Ada Summer//Getty Images

「ここ数年で表情筋を鍛えることがとてもメジャーになってきたな」と、とても感じます。しかし、ネットやSNSで「表情筋トレーニング」「表情筋エクササイズ」と検索して出てきたものにトライして、「なにかが違う」と疑問を持つことはないでしょうか。賢い読者にとって、それらは本質を捉えた納得できるようなものではなく、「これでは余計シワができそう」と感じてしまうという声をたくさん聞きます。

つまり、発信する側もより専門的で、より本質的で明瞭な発信が求められる。発信する身として、肌でそう感じています。その気持ちを持ちつつ(プロとして当たり前ですが)、今日は『顔の体幹である唇』について、みなさんの疑問を解決していきたいと思います。これは、僕が思う美顔になるためのもっとも大切な視点の一つです。

関連記事:【木村祐介の小顔塾 Vol.3】たるみやシワのない小顔になるために「唇」を締めよ

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唇の筋肉(口輪筋)には軸がある。それは、『顔の軸』ともいえる。

young woman with natural make up touching face
Yulia-Images//Getty Images

顔を動かす筋肉群(通称:表情筋)は、骨から皮膚へと繋ぐ皮膚の筋肉『皮筋』であることはこれまでも何度か触れてきました(体の筋肉は骨から骨へと付着し、関節を動かす骨格筋という)。この皮筋である顔の表情筋は、近隣の頭頂部や側頭部などとは違って、『深部筋膜』が存在しません。『深部筋膜』が存在しないということは、固定が少ない分、「とてもよく動く」ということ。そしてそれは逆に、「顔はとてもたるみやすい」という性質を持ち合わせるともいえます。

そんな諸刃の筋肉、表情筋のほとんどは開口部。すなわち、唇の口輪筋の周囲に存在します。そしてより深く見ていくと、表情筋のなかでもポピュラーな『口角挙筋』、『口角下制筋』、『大頬骨筋』、『笑筋』などが、唇の外側(口角)に集まっています(筋肉名は覚えなくていいです)。実はこの口角部分を口輪筋の『車軸点』といったりします。

名前からして車(表情筋)を動かす“軸”というのが伝わってきます。この車軸点から。唇が合わさるあたりの唇の皮膚に向かって筋肉が存在しています(皮膚の筋肉なので。上下のアゴの骨からも存在しますがここでは割愛)。

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「う」の唇をしたとき、唇のどこを意識している?

close up of lips of pouting caucasian man
Eric Raptosh Photography//Getty Images

「顔の“体幹”は唇で、唇に向かって放射線状にほかの表情筋たちは存在しています。なので、顔のシワをとって顔にハリを呼び起こすためには、「う」の顔をして、「う」の唇と表情筋とに“張り”を持たせることがハリを作ることです」と再三お伝えしています。

しかし、読者や顧客のなかでよくいただく質問の一つに、「『う』をすると周囲に皺ができる」ということがあります。

そもそも「う」の顔をしたときに、どこにもシワがない状態が理想のハリ状態だと木村は考えています。「う」をしてたるみやシワができるところは、改善するべきポイントと考えてください。そして先述した「『う』をすると周囲にシワができる」と悩む方々に、どこを意識して行っているかを数人ですが聞いてみました。すると、「上下のぷっくりしたピンクの唇部分を動かして『う』をしようとしていました」という回答が。

先述したように、口角の車軸点周辺に多くの筋肉が付いていますので、動かしやすいのは口角側です。逆に鼻の下にはさほど筋肉はありません。上下のぷっくりした中央部分を使って「う」をすると、上唇中央は上がらず、前回の記事でお伝えした小鼻の横の“深いほうれい線”を作ります。さらに、下唇中央には筋肉が付いているので、アゴシワをアシストしているようになります。これでは理想の顔ハリには程遠いです。

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ハリを作りたければ、車軸点同士を寄せ合って「う」の顔を作るべし

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そこで僕がおすすめしたいのは、左右の車軸点同士を小鼻のライン状くらいまで寄せ合い、「う」の顔にしてみることです。なぜなら、車軸点が開いている状態、もしくは車軸点を意識することを放棄している状態では、顔のたるみを改善することが難しいからです。

車軸点を細めて「う」をすると、トランペットのような唇の形になります(ならない人は続けて、できるようになるよう目指してください)。

僕は車軸点で喋っている感覚、表情を作る感覚、口を閉じる感覚など顔のすべての感覚に車軸点の意識が必ずあります。みなさんも唇の口角にある車軸点、顔の表情筋が集まる軸、車軸点を意識して生活されてみてください。きっとあなたの顔のハリをアシストしてくれるはずです。

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木村 祐介
パーソナルフェイストレーナー/アスレティックトレーナー/身体調律家

『ファンクショナル・ビューティ』(機能的な美しさ)を永遠に追求することをテーマに、均等がとれ機能的にも優れた美しい顔をクライアントと一緒に創り上げている。美の最前線にいるトップモデルや、表現の最前線にいる役者とのセッションを通じ、体が本来持っている運動力学や機能解剖学を基とした、『美顔ワークアウト』を独自に考案。パーソナルフェイストレーナーとして都内を中心に活動している。 美の追求者の方より常に高い評価を得ており、芸能界のリピーターも多く、撮影前の顔のコンディショニングには欠かせない存在となっている。

インスタグラム:www.instagram.com/kimura__yusuke/

公式HP:lit.link/yusukekimura

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Kaoru Sawa
ウィメンズヘルス・エディター

美容・ダイエットを中心とした記事を担当。自他共に認める美容マニアで、ハマり症。その気質から、自分が挑戦する取材企画には必ず結果へのコミットにこだわる。男性ライフスタイル誌、女性向けアプリメディアなどを経て、2021年までウィメンズヘルス編集部に在籍。

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