華やかなプレゼント、豪華なごちそう、映画のようなデコレーション…… 夢のような季節が今年もやってきた。だけど、ちょっと待って。お祝いムードについ流されて、それに伴う無駄の多さを忘れてない? お買い得品に釣られて洋服を買いすぎたり、プレゼントのラッピングに夢中になったり、食べ物を残したり……数え上げればきりがない。だけど、ちょっと意識してみたら誰もがエコフレンドリーなクリスマスを過ごすことができるはず。さあ、あなたもその一翼を担ってみない?

1. クリスマスプレゼントはリサイクルの紙や布で包む

over the shoulder view of young woman wrapping christmas presents
Oscar Wong//Getty Images

包装紙やリボンに包まれたプレゼントを開ける時の高揚感は、大人になってもたまらないもの。けど、その包装紙やリボンはその後、どうする……!? 分別して、リサイクルに回す人もいるかもしれないけれど、必ずしもすべての包装紙がリサイクル可能とは限らないよう。例えば、包装紙に素敵な装飾がされている場合は要注意。また、一度使ってゴミ箱に捨てるためだけに存在するものを生産するために、毎年多くの水や石油、木が消費されることは決して喜ばしいことではないはず。

市販包装紙の代わりに、サステナブルなラッピングを考えてみて。

・白または茶色のクラフト紙(自分でデコレーションしても◎)

・古い地図

・英字新聞

・風呂敷

・かわいいスカーフやバンダナ

・それ自体がプレゼントになる布

・リサイクル布袋

2. エコなクリスマスデコレーションで飾り付け

two women making christmas wreath using fresh pine branches and festive decorations
Anastasiia Krivenok//Getty Images

もし今年、新しいクリスマスデコレーションを検討しているようであれば、プラスチックやポリスチレン、壊れやすいクリスマス飾りは避けよう。

その代わりに、自然素材やオーガニック素材、リサイクル可能な素材を選んで、エコロジカル・フットプリントを最小限に抑えるのを意識してみて。

また、すでに持っているデコレーション、ペンキを塗ったり、工夫を凝らしたりして、アップサイクルしてみるのも楽しいかも。

自分だけのユニークなオーナメントを見つけて、自分だけのスタイルを楽しみましょう。

3. “物”じゃない体験をプレゼント

young woman meditates at home during the christmas days
Tanja Ivanova//Getty Images

クリスマスのプレゼント交換が終わった後に、周りを見渡して「このごちゃごちゃしたものをどうしよう……」と思ったことはない?

ホリデーシーズンには、家にたくさんの新しいアイテムが持ち込まれることは否定できない。だからこそ、今年はモノではなく体験をプレゼントしてみるのはどうだろう。

例えば、ヨガクラスのフリーパスや、オンラインイベントのチケット、あるいはマッサージのギフト券なんかも嬉しいはず。

その他にも以下のような”体験”をあなたのインスピレーションの役に立ててみてはいかが。

・コンサート、演劇、博物館、スポーツイベント、遊園地のチケット

・映画鑑賞、公園デート、ゲームなど、時間のプレゼント

・歌、詩やお礼の手紙を書く

・芸術作品をDIY

4.環境保護活動・社会活動に時間やお金を寄付

hikers family cleaning up the forest
Imgorthand//Getty Images

今年のホリデーシーズンは、ボランティア活動でホリデー・スピリットを盛り上げるのも魅力的な選択の一つ。

地域のゴミ拾いをしたり、清掃をしたり、農村ボランティア、また、日本全国でサンタボランティアなるものも募集されているのをご存知だろうか。サンタクロースの格好をして、プレゼントを届けたり、子どもと一緒に遊んだり、ゴミを拾ったりするものまで内容は様々。地域社会や地球環境の改善に役立つ方法は無数にあるので、ぜひあなたにピッタリなものを見つけてみて。

お家の中で、ホットココアを片手にコージーに過ごすのもいいけれど、必要な人、困っている人に手を差し伸べるのも、とっても充実した過ごし方だと思わない?こたつの中で猫のように丸まっているよりも、足腰をつかって自分で体を温めたら体だってもっと喜ぶはず。

5. LEDライトやキャンドルにシフトしてエネルギーの節約

blurry christmas background with christmas tree with glowing garlands of lights concept of celebrating new year
Tanja Ivanova//Getty Images

部屋をライトアップすることは、この季節を祝う楽しくハッピーな方法。けれど、暖房器具を使う機会が多い冬は、ほかの季節に比べても、エネルギー使用量が増える傾向にあるんだとか。そして、それはエネルギー使用と二酸化炭素排出量に大きな影響を与えることは、知っておこう。

家電の節約を意識することに合わせて、お部屋のライトアップには、LEDライトやソーラーライトの使用を検討してみて。LEDイルミネーションライトの場合、白熱電球のイルミネーションライトと比べて電気代が約1/5なんだとか。後者のソーラーLEDイルミネーションライトは、LEDイルミネーションライトの先に太陽光パネルが接続されており、その太陽光パネルで太陽光発電をしてLEDイルミネーションライトを点灯させるもの。そのため電気代は一切かからないのだ。

その他にも、ライトアップの代わりに、キャンドルを灯すのも雰囲気があって楽しめるはず。

6.オーガニック/ ローカルフードでホリデーを祝う

christmas dinner table at festive cozy room background with christmas tree
VICUSCHKA//Getty Images

自宅で、パーティーをする機会も多いこの時期。パーティーを主催する場合、あるいはポットラックパーティーに参加する場合は、地元で採れた肉や野菜、季節のごちそうを持続的に生産している家族経営の農家や食品生産者を支援することで、年末年始のごちそうをさらに活気あるものにしてみてはいかが?

輸送費で出る余計なコストや二酸化炭素をカットすることもできるし、地元でとれた季節の食材には、その時期に必要な栄養素が詰まっている。寒い時期を乗り越えるためのヘルシーな体作りにも役立つかも⁉

7. ベジタリアン/ヴィーガンにシフトする

healthy dinner or lunch woman in t shirt and jeans standing and holding vegan superbowl or buddha bowl with hummus, vegetable, salad, beans, couscous and avocado and smoothie in hands, square crop
Kseniya Ovchinnikova//Getty Images

日本のパーティーシーンで、七面鳥やハムがごちそうのVIPになるということは、もしかしたら珍しいことかもしれないけれど、お肉の消費が増えるケースはあるはず。

気になる人は、年末年始のメニューの一部を植物性の代替品に変えてみてはいかが?

2019年のある研究によると、肉食から菜食または卵菜食(乳製品と卵を食べる食事法)に移行することで、個人の温室効果ガス排出量がそれぞれ50%と35%減少したことが分かっている。

8.食材ストックを整えてフードウェイストを防ぐ

woman using smartphone
Sally Anscombe//Getty Images

食品を廃棄する「フードウェイスト」を防ぐためにまずしたいのが、冷蔵庫や食品のストックを整理整頓すること。その後に、料理の計画を立てよう。必要な食料の量をきちんと把握して、残り物を使い切るようにして。特に旅行や帰省でしばらく家を空ける予定のある人はマインドフルになって。もし、レストランから料理をオーダーする場合は、少し少なめを意識するのがいいかも。

残り物が出た場合は、プラスチックフリーの食料保存容器を使って新鮮さを保とう。

9. パーティードレスは使いまわす

christmas portrait of surprised woman
izusek//Getty Images

年末年始は、おしゃれをして出かける機会も増える時期。つい、「新しいドレスを...…」なんて思ってしまいがちだけど、今年はまずは自分のワードローブを覗いてみて。

もし、どうしても着ていく服が見つからない場合は、友達や家族に聞いてみるのもいいかも。また、ヴィンテージショップやセカンドハンドの洋服が売買されているアプリをチェックしてみて。

10. 出てしまったゴミは適切に手放そう

donations box full of clothes for charity
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どれだけ頑張ってゴミを最小限に抑えたとしても、手放すものはきっとあるはず。すべてをゴミ箱に捨てる前に、リデュース、リユース、リサイクル(そして「腐らせる」)するものを選別しよう。

また、まだ手放すものの中に、他の人に喜んでもらえそうなモノがあれば、寄付してみてはいかが? “One man's trash is another man's treasure.” (ある人にとってのゴミは、別の人にとっては宝)ということわざがあるように、自分にとっては不要なものでも、他の人にとっては、必要なものだということもあるのだから。

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桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk