「最近は日本でもソイバターなどの植物性バターが身近になっているようですね。植物のミルクを使用しているという点はやはり、すごく良いと思います。畜産によってもたらされている地球や未来世代への環境負荷は計り知れないほどのものなので、植物性食品を選択することでその状況を少しでも軽減できるはずだから。
ただし、健康という観点からだと、商品によってさまざまで一概に良いとは言い切れません。おすすめの選び方は原材料がシンプルであること。商品パッケージやメーカーのHPなどで原材料を確認し、なるべくシンプルなものを選ぶようにしましょう。 それから、ソイ(大豆)食品のことでお伝えしたいのは、オーガニック認証をとっているかどうかにも留意してほしいということ。もし、オーガニック認証をとっている大豆ではなく、遺伝子組み換えの大豆を使っていたら、遺伝子組み換えにばく露する可能性があるので、植物性商品とはいえ、おすすめできません」
<なつこさん流・オーガニック調味料選び&使用の4つのポイント>
【1】使う頻度が高いものからオーガニックのものにチェンジ
【2】オーガニック調味料は原材料がシンプルかどうかをチェック
【3】住んでいるエリアに近い場所で作られたオーガニック調味料を選ぶ
【4】オーガニック調味料は好きな味であるかも大切にする
「3は地産地消の概念に加え、同じエリアで作られた調味料の“菌”は自分が持つ菌と同じ故、体に対する負担が低いと言われているから。
4は意外と思われる人もいるかもしれませんが、大切なポイントのひとつだと思います。調味料は嗜好品なので、好きな味でなければ、おいしく食事を食べられませんよね。
ちなみに私はドイツに住んでいても、味噌汁を毎日飲みたいので、日本に帰ると必ず、『マルカワみそ』の味噌を購入して帰ります。味噌は酒精(エチルアルコール)が入っていると、発酵を止めてしまうのですが、こちらの味噌はそれが入っていない。そして、国産有機大豆にこだわっています。まさに“生きた味噌”ですね。
この味噌の購入もそうですが、帰国した際はオーガニックフードのスーパーマーケット『クランデール』によくお邪魔しています。こちらはこだわりのオーガニック食品全般が揃いますが、友人でもある川田社長によく日本の調味料に関する情報をいただいて、購入の参考にしています」