そろそろ、海外のビーチでサングラスをかけ、日差しを浴びている自分の姿を想像し始めている人もいるかもしれない──。イギリスのある専門家によると、そのサングラスの使用頻度について、私たちは改めて考えてみるべきだという。

ドラッグストアチェーン、ブーツ(Boots)が運営するメガネ・サングラス専門のブーツ・オプティシャンズ(Boots Opticians)の検眼士(オプトメトリスト)、カイラ・ブラック氏は、サングラスの役割は日光から目を守ることだけでないと指摘している。

サングラスはアクセサリーとして扱われることが多いものの、目を保護する役割を持つものとしての重要性も、考慮する必要があるとのこと。紫外線は皮膚にダメージを与え、老化を早めることがわかっているが、それと同じように、目も紫外線から影響を受けているためだという。

「日光の紫外線は、雲も通り抜けます。ですから一年中いつでも、曇っていても、サングラスをかけているのは有効なことです」

portrait of young trendy beautiful mixed race woman with an afro smiling and posing for a selfie while wearing sunglassespinterest
Yuri Arcurs peopleimages.com//Getty Images

さらにブラック氏によると、日光を浴びることは、長期的には白内障や加齢黄斑変性といった目の疾患や、基底細胞がんなど、まぶたのがんのリスクを高める可能性があるとのこと。短期的にも、すぐに回復はするものの、サングラスをかけずに日光を浴びすぎた場合には、目がはれたり、赤くなったりすることがあるという。

購入時に注意すべきこと

そのほかブラック氏は、サングラスについて気をつけるべきこととして、日光の透過率やUVカット率に違いがあることを挙げている。 新しいものを購入するときにはまず、光の透過率によって5段階に分類されたカテゴリーに注目する必要があるとのこと。

「カテゴリー4のサングラスはスキーをするときなど、強い日差しのなかでの活動にのみ、適しています。カテゴリー0~3は車の運転を含め、ほぼどのような活動においても安全に使用できるとされています」

「また、サングラスには(目を保護する機能の強度を示す)UVカット率も表示されています。例えば、紫外線を最もカットするのは、『UV400』と記載されているものです」

日常的に気を付けるべきことも

同時にブラック氏は、目の健康のためには、バランスの取れた食事と十分な水分補給にも注意を向けるべきだとしている。

「フルーツや野菜など栄養価の高い食品を取ることは、目に関連のある疾患のリスクを引き下げることに役立つと考えられます」

「喫煙と飲酒は、白内障や加齢黄斑変性のリスクを高めるとみられています。禁煙やお酒の量を減らすことが、これらの予防につながるかもしれません」

さらに、こうした目の疾患は、自覚症状がない初期の段階で発見することが可能だとして、定期的に検査を受けることを推奨している。

From COSMOPOLITAN UK

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

From: Cosmopolitan JP
Headshot of Jennifer Savin
Jennifer Savin
Features Editor

 Jennifer Savin is Cosmopolitan UK's multiple award-winning Features Editor, who was crowned Digital Journalist of the Year for her work tackling the issues most important to young women. She regularly covers breaking news, cultural trends, health, the royals and more, using her esteemed connections to access the best experts along the way. She's grilled everyone from high-profile politicians to A-list celebrities, and has sensitively interviewed hundreds of people about their real life stories. In addition to this, Jennifer is widely known for her own undercover investigations and campaign work, which includes successfully petitioning the government for change around topics like abortion rights and image-based sexual abuse. Jennifer is also a published author, documentary consultant (helping to create BBC’s Deepfake Porn: Could You Be Next?) and a patron for Y.E.S. (a youth services charity). Alongside Cosmopolitan, Jennifer has written for The Times, Women’s Health, ELLE and numerous other publications, appeared on podcasts, and spoken on (and hosted) panels for the Women of the World Festival, the University of Manchester and more. In her spare time, Jennifer is a big fan of lipstick, leopard print and over-ordering at dinner. Follow Jennifer on Instagram, X or LinkedIn.

Headshot of Ryoko Kiuchi

翻訳者。学業・仕事のため、5カ国の7都市でおよそ10年を過ごす。帰国後は経済・ビジネス関連の文書やニュース記事の翻訳を中心に、ウェルネス系の専門誌やアート関連の書籍、映像翻訳も手掛けるなど、長年にわたってフリーランスで活動。常に新たな情報に触れる仕事柄、心がけているのは、「浅くても、 何でも広く知ろうとすること」。