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モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、涼感を感じられるアロマを3つご紹介します。

7月のコラムは「寝苦しい夜を快適に過ごすアロマアイテム」をテーマに様々な精油や材料を使ってアロマレシピを紹介してきましたが、その中でも涼感を感じるのにぜひ持っておきたいアロマを3つ紹介したいと思います。

その3つは、ずばりペパーミント、シダーウッド、サイプレスです。

それでは早速それぞれのアロマの特徴を見ていきましょう!

まずはペパーミント!

オススメの3つのアロマの中でも冷感といえば必ず選びたい1本です。

というのも、数あるアロマの中で冷却作用があるものはペパーミントだけが持つ効能だからです。

ペパーミントに含まれる成分が肌に触れることで、肌の冷感を感じる神経を刺激して私たちは涼しさを感じることができます。

ただ涼感を感じたいからといってペパーミント精油を大量に使うことは控えてくださいね!

この涼感作用は少量使いで感じられる感覚で、多量に使うと逆に熱を感じ刺激的な精油になります。

ペパーミントは、少量でリラックス、多量で神経を活性化し興奮作用の働きをするので使う状況によって滴数を調整するととても便利な精油です。

そしてサイプレスとシダーウッド。

これらの精油がオススメの理由は、どちらも神経の鎮静効果がある精油だからです。

サイプレスに含まれる成分の一つには、心拍と呼吸頻度を下げ深呼吸を促します。

ストレスを感じたり興奮している時など人は呼吸が浅くなるので、深呼吸を促すことで身体も心も積極的にリラックスモードに切り替えることができます。

高ぶった神経が鎮静化されれば涼しさも感じやすくなりますよ。

実際に、サイプレスのアロマはそうした効果で不眠対策やストレス対策に用いられます。

また、サイプレスはヒノキの親戚でもあり、ウッド系のクリアで染み通るような香りは清涼感にあふれて心地よいですよ。

シダーウッドは松の親戚で心配や不安などのマイナスな感情を落ち着かせ、イライラや緊張などのストレスを緩和する作用を持ち安眠にオススメの精油です。

歴史のある木で昔から瞑想時のお香として寺院で焚かれたり、古代エジプトではミイラを包む布にも使われたそうです。

それは、シダーウッドが神聖な香りとされると同時にその効能に殺菌効果や防腐効果があったためです。

シダーウッド精油は殺菌&抗菌力のある精油でもあり、この香りは空気中のウィルスを除菌し、感染症予防や咳や痰がからむなどの呼吸器の不調も改善してくれます。

夏風邪なんかを引いてしまった時にはとてもお役立ちですね!

同じウッド系の精油でもサイプレスのクリアな清涼感とはまた一味違い、深くて静かな森にいるような気持ちにさせてくれる香りはきっと涼しさを感じさせてくれるでしょう。

さてオススメの涼感アロマはいかがでしたでしょうか?

これから本格的に暑くなってくる季節に冷房だけに頼らず、こうしたアロマも用いて賢く生活に涼しさを取り込んでみましょうね。



Text&Photo:Yumiko Hara

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原裕美子
モデル、アロマテラピー・インストラクター

モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/