モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、アロマでお肌に優しいUVジェル作り方をご紹介します。
新緑もきれいな生き生きした5月がやってきました。
フィットネスもお外遊びも、外で過ごすのが気持ちいいですね!
そんな気持ちいい季節に始まるお悩みは、ずばり! 汗と日焼けではありませんか?
爽やかな気候とは裏腹にこの時期は肌バリアがまだまだ弱く、バリア機能が未熟な肌に5月は紫外線は容赦なく降り注いでいます。
また気温も日に日に上がり皮膚が汗ばみやすいこの季節は肌に匂いの原因になる雑菌も湧きやすいです。
なので5月はそんなお悩みを解決するUV 対策とデオドラントの2大テーマでアロマレシピを続々と紹介したいと思います。
今日は早速アロマでUVジェルを作りましょう!
それでは、レシピを確認していきます。
【材料&機材】 SPF30 100ml 1本 所要時間:30分 保存期間:冷暗所にて4ヶ月目安
( ジェル素材 )
・精製水……40ml
・グリセリン……10ml
・アロエベラジェル……40ml
・キサンタンガム……耳かき30杯程度
・ラディッシュエクストラクト(防腐剤)……3ml
・精油……ゼラニウム1滴×ベルガモット3滴×ペパーミント2滴
( UV素材 )
・精製水……8ml
・二酸化チタン(親水性)……3g
・酸化亜鉛(親水性)……3g
お道具:計量ビーカー、計量器、容器、ガラス棒、スプーン、マグカップ、ミルクリーマー
【作り方】
1)全ての道具を消毒し計量した精製水と二酸化チタン、酸化亜鉛をカップに入れて軽く混ぜ合わせUVの素を作ります。
(粉が飛ばないように気をつけながら優しく混ぜ合わせます。)
2) 精製水、アロエベラジェル、ラティッシュエクストラクトをそれぞれのビーカーで計量し、一つのカップに混ぜていきます。
3)キサンタンガムを新しいカップに計量します。
4)キサンタンガムを溶かすような感覚で4,5回くらいにわけて少しづつジェルの素をカップにいれてガムを溶かしていきます。
※最初はキサンタンガムが飛び散らないようにそっとスプーンで混ぜ、ジェルにガムが馴染んだからミルクリーマーを使うと簡単に材料をなじませることができます。
5)ジェルを時々皮膚に付けて好みのジェルの硬さに調整します。
もっと水っぽく→アロエベラジェルを追加 もっと硬めに→キサンタンガムを追加
6)好みの硬さにジェルが仕上がれば二酸化チタン等が入ったカップに粉がダマにならないように少しづつ4,5回に分けてジェルを注ぎます。
※ガムをジェルの素に馴染ませた時と同じ要領で、始めはスプーンを使って後からクリーマーを使って混ぜていきましょう。
7)最後に精油をいれて軽く混ぜ、容器に移して完成です。
今日作るUVジェルは水溶性の日焼止めなので日焼止めクリームのベタつきや、肌が弱い人には肌に優しく使うことができてオススメです。
またジェル特有のさっぱりとした使い心地をアロエベラジュースで再現しつつ、お肌を保湿しながら肌機能の回復を促す栄養分をお肌に届けます。
日焼け止め効果を発揮するには粒子の大きい二酸化チタンと酸化亜鉛を用いることで皮膚に吸収されることを防ぎ、紫外線を乱反射させて日焼けを防ぐ仕組みになっています。
アロマにはゼラニウム、ペパーミント、ベルガモットを用いてハーブとお花の要素のある香りをMIXし、さっぱりした使い心地にふさわしく優しい香りの中に清涼感あるスッキリした香りに仕上げてみました。
ゼラニウムとベルガモット精油にはお花の精油が持つ税分と共通の成分を多く含み、優しい香りで神経をリラックスさせてくれたり感情のバランスを整えてくれる働きが期待できます。
そしてこれらのアロマはメンタルに働くだけでなく、蚊はゼラニウムの香りを嫌うので虫よけ対策にもなりますよ。
ベルガモットは殺菌&消毒効果で雑菌による吹き出物、ニキビ等の皮膚トラブルを防ぐ働きが期待できます。
ペパーミント精油は使用する滴数によって神経を活性化&鎮静させる働きに、
肌の痒みや火照りをとる冷却作用にお肌を引き締める働きなどが期待できる精油です。
こうして材料を見ていくと精油もアロエベラジェルを始めとする材料も、植物からとれるものには植物が過酷な自然環境を生き抜くために一つの機能だけでなく複数の働きを持ち合わせていることが多く植物って賢いな~! と自然の力に感心しませんか??
5月6月は紫外線量も1年で一番多い季節になり、うっかり日焼けで肌にダメージを与えないためにもぜひ皆さんお試しくださいね。
Text&Photo:Yumiko Hara
モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/