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多くの人にとって、ヨガとはストレッチ、ストレス解消、瞑想のために行うもので、ただカロリーを消費する以上に意味のあること。とはいえ、ヨガでダイエットはできない (またはするべきじゃない) なんてこともない。

だって、ヨガは全身を猛烈に強化してくれるものだから。筋肉を付けることが代謝を活性化し、ワークアウトの度により多くのカロリーを消費するカギ。クラスの最後にただ横になり、眠気と戦うシャヴァーサナですら例外じゃない。しかも、ヨガアサナ (別名: ポーズ) によっては、他の高負荷ワークアウトに匹敵するほど心拍数が上がるケースもある。これは本当の話。

また、ヨガが教えるマインドフルネスは、ストレスを撃退し、体が食べ物を必要としている時に直感的に食べる習慣を促してくれるので、健康的で持続可能なダイエットには不可欠。米国立衛生研究所が2016年に実施した研究によって、ヨガが持つ身体的、精神的、そして社会的な様々なメリットが明らかとなり、ヨガは包括的なダイエットツールとしてのポジションを確立した。

だから、これまでヨガはリカバリーで行うだけだったあなたも、もっと脂肪を燃やせる手段を好んでヨガを完全に無視していたあなたも、そろそろ本格的なヨギーを目指すべき。大切なのは、ダイエットの目的に合った適切なヨガを見つけること。

そこで今回ウィメンズヘルスは、著名なヨガおよびダイエットのエキスパートと手を組んで、ダイエットにピッタリなヨガの特定に乗り出した。ちょっとだけ燃やすものから脂肪細胞を泣かせるものまで、順に並べた結果をご覧あれ。

ビクラムヨガ

“ホットヨガ” と混同してはいけない。ビクラムヨガは、心拍数をグッと高めるために、特定の順序で組み合わされた26種類のポーズ、難しい姿勢とフローを90分間継続して行うもの。

確かに、ビクラムヨガの教室は “ホットヨガ” のように暖められていることもある。でも、汗の量が増えても消費されるカロリーの量は変わらない。超人気ヨガインストラクターで『Chair Yoga: Sit, Stretch, and Strengthen Your Way to a Happier, Healthier You』の著者であるクリスティン・マギーによると 「ワークアウト中に大量の汗をかけば水分が失われるので、運動直後の体重計の数字は減るかもしれないけれど、水分補給をした瞬間に体重は戻ってくる」 という。

ビクラムヨガで柔軟性だけでなくダイエット効果も得られるのは、そのテンポの速い連続的な動きのおかげ。米国コロラド州立大学の研究チームがビクラムヨガのメリットを調べたところ、一般的なクラスでは早歩きと同等のカロリーが消費されることが分かったそう。ビクラムヨガでしっかり結果を出すには、最低でも8週間は継続しよう。

アイアンガーヨガ

ハタヨガの一種であるアイアンガーヨガには、他のヨガほど多くの動きが見られない。でも、ポーズや呼吸法が非常に細やかなものなので、筋肉やメンタル面の強化にもってこい (プッシュアップを途中で止めた状態をキープしろと言われ、あっという間に手が震え出し、汗が床にボタボタと垂れた経験は? そう、アイアンガーヨガはあんな感じ)

Aziam Yogaを設立したヨガインストラクターのアラナ・ザベルは 「アイアンガーヨガには、複数の動きが連続的にリンクしたヴィンヤサヨガのようなフローがあるけれど、その姿勢を長時間維持することで体が強くなり、心が落ち着くようになる。これで何も考えずに食べることも少なくなる」 と説明する。

フォレストヨガ

決して読み間違いではなく、フォレストというタイプのヨガは実在する。アナ・フォレストによって考案されたこのヨガは、現代の暮らしに栄養を与えることを使命としている。現代人の誰もが前かがみになって何時間もパソコンやスマホを見つめているのは事実。その結果、腰の筋肉が衰弱し、肩が丸くなり、体幹がだらける。

それを直すのがフォレストヨガ。連続する負荷の高いポーズをキープして、深く呼吸をするというこのスタイルは、体幹を鍛えて直してあなたを内側から強くする。マギーによると 「体幹が全体的に強く、背骨をしっかりと支えていれば、手足はより速く、力強く動くようになる」 という。

これなら、マットの上でもダイエット効果が期待できそう。また、体幹が強ければトレッドミルやパワーラックでも結果を出しやすい。週一度のフォレストヨガセッションを普段のルーティンと組み合わせて、ワークアウトをレベルアップさせよう。

ハタヨガ

どんなヨガ教室にも必ずあるハタヨガレッスン。特定のヨガのタイプではないけれど、ハタヨガは精神面より身体面に焦点を当てたヨガの総称。つまり、体に効くってこと!

座って行うポーズと立って行うポーズが組み合わされたハタヨガ。でも、次から次へと組織的に動きが流れるわけではないので要注意。ハタヨガが難しいのは次にどんな動きがくるか分からないから。インストラクターによってテンポや負荷も違ってくる。

本当にカロリー消費量を増やしたいなら、体を強化し、大きな筋肉群を鍛えるパワーハタヨガのレッスンを探してみよう (大きな筋肉を動かせば、カロリー消費量が増えることを覚えておこう)。

ヴィンヤサヨガ

テンポの速いヴィンヤサヨガは、開始から終了までノンストップ。カロリーを消費し、体重を減らすために必要な有酸素運動の素質を兼ね揃えている。ヴィンヤサは様式的なアプローチを取るヨガなので、一連のポーズを次から次へと素早く流す。ニューヨーク市のLyons Den Power Yoga創設者、ベサニー・リオンズいわく 「ダイエットの成果を出すためには、ポーズを練習するスピートを上げて負荷を高める必要がある」 んだそう。ブートキャンプを終えたような気分で教室を去る心積もりをしておくこと。

また、毎回同じポーズを練習するヴィンヤサヨガでは、ジムで数週間のワークアウトプログラムに参加する時と同じような進歩が見られる。レッスンに参加する度に、すでにある基盤が体系的かつ着実に強化されるわけだけれど、これこそがあらゆるワークアウトを効果的にする重要なポイントとも言える。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Jenna Autuori Dedic Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images