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寝る直前に食べるのは、体重増加と質の悪い睡眠につながる一番の要因。そして、さらに、のどの組織や食道にも大きなダメージを与えるそう。

胃液が逆流してくる呑酸は聞いたことがあるかもしれない。これは、胸やのどまで胃液が戻ってきてしまう症状のこと。これに加えて、「静かな逆流」と呼ばれるものもある。これは、よくある胸やけとはまた違うもので、原因は同じだけれど症状が異なる。

胃が逆流した時によくある消化不良の症状のかわりに、のどが痛くなったり、咳が長引いたり、飲み込むのが難しくなったりするそう。この症状を30年以上研究してきたジェイミー・カウフマン博士によると、「この一番の要因は夕食を食べる時間だ。これが唯一のリスク要因」と話す。

夕食は寝る最低でも3時間前に終わらせるようにして、と言う。ただし、せっかくこの時間を守れてもその後に夜食など、なにか食べてしまえばせっかくの効果もなくなってしまう。

でも、どうしても寝る前になにかを食べたくなったのなら、せめてこの8つだけは避けるようにして。

1. アルコール

食道をリラックスさせて、ゆるめてくれる効果があるアルコール。ゆるむと、身体は食べ物をあるべきところにとどめておけなくなってしまう。「寝る直前にアルコールを飲むと、かなりの割合で胃酸の逆流を起こしてしまう」とカウフマン博士は説明する。

2. 炭酸飲料

実は炭酸飲料は自然界にあるものよりも、はるかに酸度が高い、とカウフマン博士。この酸が食道にダメージを与えて、さらに炭酸が胃の中で圧をかけてしまう。こんな悪さをする炭酸飲料は避けるようにして。

3. チョコレート

チョコレートの中でも、味によっては脂肪が多く含まれているものがある。そして、脂肪が多い種類は、炭酸飲料やアルコールと同じように食道をゆるめてしまう。さらにチョコレートに含まれているカフェインと、あまり知られていない刺激物の一種、テオブロミンがあるので、残念ながら寝る前の食べ物としては完全にNGなものに。

4. チーズ

チーズもまた脂肪の多い食べ物。でも、もしどうしても食べたいのなら固いタイプのものにするようにして。パルメザンチーズのかたまりやスイスチーズは、フェタチーズやモッツアレラに比べて逆流作用が半分程度に抑えられる。残念ながら、チーズがだめということは深夜のピザもだめということ。

5. ナッツ

胃酸の逆流の観点から見ると、ナッツも脂肪と同じ。飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸に関係なく、脂質なのでこれも食べてはいけないものの一つ。一般的に、ナッツに含まれるのは不飽和脂肪酸などの健康によい脂肪だが、寝る前には避けて。カシューナッツ、クルミ、マカダミアナッツ、ピーナッツが一番よくない、とカウフマン博士。ピスタチオやアーモンドはそこまででもないそう。

6. 柑橘類

これもまたとても酸度が高い。中でも、オレンジジュースと青リンゴジュースは最も避けたいもの。その一方で赤いリンゴなら問題がない人もいるので、これは個人差があるそう。

7. コーヒー

コーヒーはそれ自体も酸性だが、含まれているカフェインはさらに胃酸を活発にさせる作用がある。もし飲むのなら、デカフェのコーヒーの方が酸度が低い。

こうなると、夜になにかつまみたい時は一体なにを食べればいいの? カウフマン博士は酸度が低いもの、たとえばバナナや砂糖の少ないシリアルに低脂肪牛乳をかける、あるいはカウフマン博士お気に入りのカモミールティーと答える。カモミールティーには気持ちを静める効果がある上に、お腹を満たしながらお腹を落ち着かせてくれる。

夜中に食べたい発作が起きた時はこの8つのものを思い出して、なるべく胃に負担がかからないものを選ぶようにして。

http://www.womenshealthmag.co.uk/weight-loss/stay-slim-forever/6934/worst-foods-to-eat-at-night/

Text:Victoria Wolk Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images