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「多くの女性の身体の悩みに対して的確にアプローチし、悩みを解消するだけではなく、気持ちまで前向きにしている」「ご自身も子育てで忙しい中で、後任のインストラクター養成にも力を入れている」と、スポーツを通じて社会に貢献している女性として推薦の声が寄せられたのは、トレーナーの村田友美子さん。35歳まで運動をしたこともなく、3人の子どもを育てながらピラティスや整体を勉強し、今では2店舗のスタジオを経営するに至った彼女が伝えていきたいこととは?

#くびれがとまらない

2018年1月に初めてのスタジオをオープンし、今では400〜500人の生徒を抱えるという村田さんのメソッドは、2時間のレッスン時間のうち1時間15分を「ほぐし」に当てる。フォームローラーやボールを使って肩甲骨の周りやお尻、脇を圧迫しストレッチしていく。

「私のメソッドは、インナーマッスルを強化します。インナーマッスル=膣なのですが、膣を締めてインナーユニッットを引き上げると内臓も上がり、ほぐしたり筋膜をリリースすることで体が縦に伸びます。結果、くびれが止まらなくなる。このほぐしのおかげで可動域が広がるので、同じトレーニングでも20回やっていたものが3回で効くなど、トレーニングの効果も変わるんです。生活の中でも、大きく動けるから燃焼率が違います」

実際、このほぐしのメソッドだけでも、生徒さんの周りにはさまざまな変化が起こっているそう。

「年齢に関係なく、ほぐしだけでおばあちゃんの腰が治ったとか、自分のお母さんを治せたとか、子どもを治せたとか、そういう声がありました。そういうメソッドを伝えられる人が世の中にたくさん増えたらいいなと願ってます」

35歳からの運動デビュー、そしてトレーナーへ

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35歳まで全く運動経験がなかった主婦が、子育てをしながら予約が取れないスタートレーナーになったという彼女の体験そのものが、多くの女性たちに勇気を与えてくれる。

「元々は、息子の友だちのお母さんが体幹トレーナーで、ご自宅でのレッスンを受けさせてもらったのがきっかけです。そのレッスンで、私より年上の方たちがしっかり動けているのに私は全く動けないことに衝撃を受け、そのクラスに通い始めました。彼女はヨガとコアトレを教えていたのですが、3カ月くらいで体がみるみる締まってきて、その頃から自分も教えられるようになりたいと思い始めました」

その後、先生の都合でそのレッスンに通えなくなり、同じくトレーニングをしたいのに通えないママ友たちに頼まれて、今度は村田さんがそれまで教わったことをベースに自宅で教えることに。と同時に、「人に教えるならば資格くらい取らなければ」と、コアトレーナーの資格を取得し、その後ピラティスの資格も取得。さらには整体も学ぶようになった。

「友だちが友だちを連れてきて、気がついたら自宅に100人くらいが通ってくるようになっていました。そんなとき、一定の割合で痛みを訴える人がいたんです。当時は私には痛みの原因が分からなかったので、整体師でもあったピラティスの先生に診てもらうよう紹介したら、みんなすぐによくなる。整体のすごさに驚きました。これを自分でもできるようになりたい! と、その先生にお願いして整体についても教えてもらうように。この経験を通して、筋肉だけを鍛えても体は使えないのだということを学びました」

どんな人でも体は変わる

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歪んだ姿勢を整え、普段からの姿勢を正す。歩いていても、座っていても、膣を意識して引き上げることで、どんな人でも体が変わる。これまで教えてきた人の変化を目撃してきたからこそ、村田さんは自信を持って「絶対に変わるから」と断言する。

「私のメソッドを教えられるトレーナーは現在5人いますが、全員が体を変えた人なんです。私は体を変えていないトレーナーは入れないんですよ。もともとすごく太っていたとか、お尻が垂れていたとか、脚が太かったとか、悩みがあった人ばかり。その人たちが実際にこのメソッドで変化したからこそ、生徒さんにも伝わるのだと思います」

全員が美しいくびれボディの持ち主である5人のトレーナーたちは、みんな出産経験のあるお母さんだと言うからさらに驚く。

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「母親であっても社会に出て、誰かに必要とされる経験が大事だから、そういうことを伝えていきたいという思いもありました。以前は母親は子供に寄り添って、ずっと一緒にいることが子供の幸せだと思っていましたが、でも、母親が目標をもって進むことも、子供にもいい影響があるのかなって」

「女性って他人と比べたりしがちですよね。自分の芯がないから、人と比べてしまう。私自身がそういうタイプでした。でも、例えば自分の体を変えるとか、芯を持つと自信につながって、目的を達成すると自信が持てるじゃないですか。そういうお手伝いをできたらなと思ってます」

多くの“普通の”女性たちが村田さんのメソッドを通じて変わろうとするのを応援するために、彼女が活用しているのがインスタグラム(@yumicorebody)。

「私の本を見てトレーニングしてますとか、これだけ変わりました! という投稿を見ると、みんな偉い! と感動してしまって。共通のハッシュタグで投稿してくれた方には私からコメントをしたりもしています。知り合い同士じゃなくても、同じ目的を持ってやっているから、みんなで褒めたり励ましあったできるんです。そんな風にして全国の変わりたい女性たちのモチベーションを上げていけたらいいですね」



Photo : Kento MoriHair & Makeup : Mikie Kikuchi

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Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。