撮影中も笑顔が絶えず、明るく飛び回っていた笠原さんだが、ひとたびトレーナーとしてレッスンが始まると、「軍曹」と呼ばれるほどの厳しさを見せる。その理由は、クライアントさんの時間を無駄にしたくないから。
「集中せず、なんとなくトレーニングをするのは時間の無駄だと思うんです。トレーニングを強要することはできないけれど、今の状態を気づかせてあげることはできます。どう成長するかの過程と達成への責任は私が持ちますが、その代わりレッスン中は集中してほしい。だから厳しく声を掛けます」
愛のある指導の結果、クライアントの体が変わり、苦手な動作ができるようになったり、運動音痴なのにリズムが取れるようになったりと変化を感じられることも多い。
「楽しみながら続けて、習得できたという変化を身近で見守れるのは、トレーナーとしての喜びですね」
2カ月おきに1週間の休みを取って東京を離れるという笠原さんは、東京にいる間は休みなしに働き続ける。
「忙しすぎる! ということもなくて、忙しいのはありがたいと思います。人に必要とされることが生きがいだから。家族やボーイフレンド、仕事でも、私を必要としてくれる人がいる限りは、寄り添っていたいと思います」
来年からは、どこでも生きていけるスキルを身につけるべく、トレーナーとしてさらに学び、活動の方法も変えて行くという笠原さん。彼女のあり余るエネルギーは、これからも多くの女性たちにポジティブな変化をもたらすに違いない。