Food group, Illustration, Junk food, Fast food, Dairy, Art, Food, Drink, Clip art, pinterest

お菓子のことばかり考えてしまうのにはワケがある。こんな欲、生理中にしか感じない?スニッカーズや大盛のパスタが食べたくなるのは月経前症候群 (PMS)?その内容をアメリカ版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

認定管理栄養士のジャスティン・ロスによると、その答えはイェス。「生理中は体が生理的に変化する。ホルモンバランスが乱れ、特定の栄養素を欲するようになる」

マウント・サイナイ・アイカーン医科大学の産婦人科および生殖科学科の助教授あるスザンナ・フェンスク医学博士いわく、この原因は体内のアミノ酸結合体である内因性オピオイドペプチド (EOPs) の存在だとする説がある。生理中または妊娠中といった特定の期間には、EOPsが活性化する。フェンスク医学博士は 「100%確かではない」 としながらも、「このEOPsの存在によって欲が増すという理論がある」 と語る。

だから生理中にチョコレートをパクパク食べたくなっても驚く必要はないのだ。フェンスク医学博士によれば、生理中に最も欲しくなるのは間違いなくポテトチップスのような塩辛いものかチョコレートなどの甘いもの。

事実、科学情報誌PLOS ONEが掲載した文献は、アメリカ国内の女性の約50%が生理中にチョコレートが欲しくなると述べている。他国から米国にやってきた女性がチョコレートを欲する確率は、一代目と二代目のアメリカ人に比べて圧倒的に低くいことから、文化的背景の影響を指摘する声もある。でも、この欲求を物理的に解釈することは可能。ロスによると、ココアには生理中の体に不足しがちなマグネシウムが豊富に含まれているそう (ミルクチョコレートには欲求を満たしてくれる栄養素が含まれていないので、ダークチョコレートを選ぶことが大切)。

生理中の欲求が害になることは稀だというのがフェンスク医学博士の見解。凍ったポテトチップスや泥の味が知りたいなんてことさえなければ (本当に起こり得ること!)、心配する必要はない。

「生理になると、むしろ貧血症によくあるような、ちょっと普通じゃないものを欲しがる女性がいる。操舵室にあるものを食べたいと思うようになったら、医師の診断を受け、生理以外の原因がないことを確かめて」

いざ欲に襲われたら戦わないこと。

「体がお菓子を欲しがっているならその声を聞いてあげるべき」 だとロスは言う。「無視していても、ますます欲しくなるだけ」

いつも言われていることだろうけど、「度を越さないように」。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text:Laura StamplerTranslation:Ai Igamoto Photo:Getty Images