生理は気分やエネルギーレベル、食欲などあらゆるものに影響する。でも、一番影響されるのは、肌!
なんで生理前にニキビができるの? と思ったことがあるはず。生理以外のときは肌に悩まされない人は特に気になってしまうのでは。では、ホルモンの乱れによる肌荒れはしょうがないものなの?
まず肌の基本として、エストロゲンは肌の味方でプロゲステロンは悪者、と医師で自身もスキンケアブランドを持つプレナ・ジョーンズ氏。
「生理が始まる日を1日目として、エストロゲンは10日から14日目の排卵期の頃は高く、このおかげで肌が健康的かつ魅力的に見える。これは子供を作るために、この時期は自然と女性を魅力的に見せるように身体ができているから」。
「生理は間違いなく、肌への変化を与えるけれど、普段のスキンケアを少し変えて影響を抑えることはできる」とフランシス・プレナ・ジョーンズ。
月経サイクルに合わせてメイクも変えて
エストロゲンは毛穴を小さくして、コラーゲンの生成を促す。これを活かして、月経サイクルの前半はメイクは薄くするか、色のついた乳液を使うように。
プロゲステロンは肌にはやっかいなもの
一度上がったものは下がる、という法則にのっとり15日目から28日目にエストロゲンは下がる。ここでは、エストロゲンのかわりにプロゲステロンが一気に増える。
「プロゲステロンは、エストロゲンの双子の片割れのようなもの。肌が脂っぽくなり、ニキビもできやすくなる。プロゲステロンには妊娠をするのを妨げる作用があり、避妊の薬にも使われるくらい」。
人間の身体の受容体はストレスにとても弱く、環境の変化や空調、飛行機や太陽やホルモンなどにも左右されてしまう。
皮脂が過剰分泌されると、毛穴がふさがり、毛穴が大きく広がってしまう。そして皮脂が中で詰まってしまい、もともと身体にいるバクテリアが詰まった毛穴の中で増殖して、吹き出物になる。
これを防ぐには毛穴の汚れやつまりを取り除くようなグリコール酸やサリチル酸の入った化粧水を使って。
洗顔するときも気をつけて
月経周期の1日目から5日目が出血が起きるとき。この時に女性ホルモンのエストロゲンの値が少なくなるので肌はなんとなく乾燥してくすみがちになる、とプレナ・ジョーンズ氏は説明する。
この時期は、肌の再生を促すような化粧品を使うのがおすすめ。
例えば疑似女性ホルモンのリコピンやコラーゲンを含んだスポンジなどを使って洗えば、毛穴の汚れを落としながら肌をふっくらさせることができる。
Text:Amelia Jean Jones Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images