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海外の人が考える日本人がスリムな理由とは?

やせることや健康的になることは、万国共通の関心事項。そんな中、海外ではやせたいなら日本人を見習うべし、と言われるらしい。では海外では、日本のどんなところにスリムな理由を見出したのだろうか。

日本人はよく歩く

海外の人から見ると、日本人は日常の中で動くことを強いられているので、普段の生活が運動になっているように見えるそう。特に、とてもよく歩いている印象だとか。

たとえば地下鉄の乗り換えや大きなターミナル駅で端から端まで歩かなくてはいけないような乗り換えなど。私たちが当たり前のようにやっている通勤でさえも、海外の人からするとかなりの運動に映るとか。

さらに、タクシーなどを使わずによく歩くと思われている。確かに、日本ではタクシー料金が初乗り運賃の引き下げはあったものの、決して安くはなく日常の足として使っている人は多くない。実際、トリップアドバイザーが2011年に行った1000円でどこまでいけるかという世界の主要都市のタクシー料金比較では日本はたったの2.8㎞しか走れず最も高い部類。これに対してタイでは55.3㎞も走れるそう。

タクシー料金の高さから歩くことを余儀なくされた結果、日常の中でのちょっとした運動が増えているというように見られている。

ヘルシーなおやつが手軽に手に入る

日本ではコンビニがどこにでもあり、そこでヘルシーなスナックが安く手に入ることも驚きのよう。たとえば、80kcalのアイスクリームや低糖質のデザート類までさまざまなものが安く手に入る。またダイエットバーや食物繊維を含んだブランサンドなど栄養素も含んでいる上に、甘い物を食べたいという欲求を満たしてくれる商品がずらりと並んでいる。特別なところに行かずとも、ヘルシーなおやつが手に入るのも日本のうれしいところだそう。

高カロリーのおやつやジャンクなファーストフードではなく、こういったヘルシーなものがどこにでもあり、それを食べているので太らないと海外の人はコンビニを見て納得するそう。

食べ物のサイズが小さい

海外に旅行に行った時にファーストフードのお店でドリンクを頼んだ時に気づいた人も多いと思うけれど、海外はとにかくドリンクが大きい。同じチェーン店でも国によって同じサイズでも量が違う。たとえばマクドナルドのLサイズのドリンクカップは、日本と比べてカナダやシンガポールは一回り大きい。

日常的に食べたり飲んだりするものの量が多いと、カロリーの摂取量は当然上がりってしまう。一気に大量の食べ物を食べるとグルコースの値が一気に上がり、血糖値が下がってしまう。これによって脳はもっとグルコースが必要だと錯覚して、余計にお腹がすいたりもっと甘い物が欲しいと思ってしまうそう。

つまり日常的に飲んだり食べたりする量が少ない日本人は、このようなことになりづらいのではないか、というのが海外の見方だという。

一回に食べる量が箸を使うおかげで小さい

食事の時に箸を使う国は日本ではないが、やはり世界全体で見ると少ない。その箸で食べるということも、日本人がスリムな理由なのではないかと海外では考えているとか。これは、箸を使うことにより、一回に口に運ぶ量が少なくなり、きちんと噛むこと、そして食事に時間をかけてきちんと満腹ホルモンが出て食べ過ぎを防いでくれているのでは、と分析。

日本人にとっては当たり前のように思えることも、一歩離れて海外の人から見ると特別に思えることはたくさんあり、それが健康的な体型を保つ秘訣と思われている。

もちろん、箸を使っていても早食いしている人もいるはずだけれど、せっかくだから海外の人が「健康であるためのポイント」を見直して、ヘルシーでいるために有効活用してみても。

いつもの通勤の駅での長い乗り換えも健康に役立つと考えれば少しはつらくなくなるかも。

Text:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images