あなたはランナー? もしくはヨギー? オーストラリアの元ナショナルラグビー選手で、現在は超耐久レースを走るベン・ルーカス。ソファに座るシドニーの人々をランナーへと育て上げるプログラムであるソファ・2・サーフを創設した彼が、ランナー兼ヨギーになる重要性を説く。
あらゆる分野のプロアスリートが、トレーニングにヨガを取り入れるのが当たり前になってきた。プロに効果があるなら、あなたにだって役立つはずだと、100人の初心者を見事にマラソンランナーにまで成長させたルーカスは語る。
「ヨガはバランス、柔軟性、可動性、そして精神面を強化するのにすごく良い。耐久イベントに参加したり、非常に重たいウエイトリフティングをするにはそのどれもが必要なんだ」
ルーカスによると、ヨガはランニングパフォーマンスの向上に特に効果的。なぜなら、
1.力強いポーズをしばらくの間維持しなければいけないヨガは、強さと耐久力を養ってくれる。
2.柔軟性を著しく高めてくれるヨガは、硬くなったランナーの筋肉をほぐし怪我のリスクを大幅に下げてくれる。「筋肉の凝りや動きの悪さが原因でケガをする人が多いんだ。ほとんどの人が毎日デスクに向かっての座り仕事だからね」
3.回復力を高めてくれる。「マラソンに向けて練習していた時は連日長距離を走らなきゃならなくて、当然関節痛や筋肉の硬直があったよ。バランスの良いトレーニングにしたくてヨガを始めてみたら、回復力にもパフォーマンスにも絶大な効果があったんだ」
4.科学がそう言っている。米国エクササイズ評議会による研究では、ハタヨガを行なった被験者の柔軟性、筋力、耐久力、そしてバランスに顕著な伸びが見られた。参加者の柔軟性が8週間で13%から35%まで向上したのだそう。
https://www.womenshealth.com.au/article/fitness/why-everyone-should-do-yoga
Text: Alice Ellis Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images