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グループトレーニングを通じてシェイプアップしたいなら、お金のかかる、豪華で複雑なフィットネスクラスはたくさんある。でも、科学的には、昔ながらのブートキャンプほど効果的なワークアウトはないそう。

米国エクササイズ評議会 (ACE) が行った最近の研究では、ブートキャンプワークの有効性が調査され、その結果、ブートキャンプがグループエクササイズのベストオプションの一つであることが判明したそう。器具の使用を最低限に抑え、シンプルな自重エクササイズの数々で構成されるのが一般的なブートキャンプは、ダイエットや体の強化だけでなく、日々の活動をより効果的に行うための訓練にもなる。

ブートキャンプの有効性を調べるために、研究チームは、19~29歳の男女6人ずつを40分のブートキャンプに送り込み、参加者の酸素消費量、カロリー燃焼量、そして心拍数を測定した。

機能訓練

日々の活動に支障をきたさない体を作るのは、見過ごしてはならないスキル。この研究論文の共著者であるジョン・ポルカーリによると、ブートキャンプでは単純に体の強化することよりも体の機能性を高めることが重視されている。これがブートキャンプの大きなメリットの一つ。

Time誌に対して彼は、「たくさんのウエイトだけでなく、自分の体をあちこちへは運ぶことを学べるのは素晴らしい」 と語っている。

ダイエット

これもブートキャンプの明白なメリット。体重を減らしたい人にはピッタリのクラスだとか。ポルカーリの研究では、参加者が10分ごとに平均7.8カロリーのカロリーを消費した。これは1分間で9.8カロリー燃えるという典型的なスピンクラスに近い結果。でも、ブートキャンプには筋トレも含まれているので、長期的にはもっとたくさんのカロリーが消費され、身体組成が大きく改善することになる。

HIIT

今回の研究によって、ブートキャンプでは心拍数がHIITと同じくらい上がることも分かったそう。HIITが持つダイエットと筋肉増強への効果は、すでに実証されている。ブートキャンプに参加した人々の平均心拍数は最大心拍数の77パーセントで、時には91パーセントまで上昇することもあった。米国スポーツ医学会によれば、HIITは、心拍数を最大心拍数の80パーセント以上まで上げる短時間のワークアウトと、最大心拍数の50~65パーセントで行うリカバリーで構成されている。ブートキャンプにおいても、同様のインターバル構成が見受けられたらしい。

これらの点を総合して考えると、体重を減らし、筋肉を付け、毎日軽やかに動き回りたい人にとって、ブートキャンプほど効果的なワークアウトはないと言えるだろう。

※この記事は、当初アメリカ版メンズヘルスから翻訳されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Reegan Von Wildenradt Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。