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地中海食は、アメリカの情報誌『U.S. News』によって、2019年のベストダイエットに選ばれた。
今回は、話題の「地中海式ダイエット」について、アメリカ版ウィメンズヘルスが徹底調査。

2018年、世間の話題をかっさらったケトン食に代わり、今年に入って注目を浴びているのは地中海式ダイエット。

地中海式ダイエットは今年初めて、『U.S. News』が発表する「ベストダイエット」に選ばれた(昨年はDASH食が1位)。

新たなトレンドかと思いきや、地中海式ダイエットは1960年代から存在しており、延命、減量、病気の予防といった健康効果が数多く報じられている。しかも、この食事法は、始めるのも長期的に継続するのも非常に簡単だとか。

地中海式ダイエットの基本

地中海食は、地中海に隣接した国々に根付いている食事法。この地域に住む人々は、アメリカ人よりがんや心臓病に苦しむ可能性が低い。体重増加を防ぐのにも有効で、医学専門誌『American Journal of Medicine』によると、地中海食は低炭水化物ダイエットと同じくらい減量に効果的。

『U.S. News』が指摘するように、地中海食は単一のミールプランというよりライフスタイル。地中海食に従う人は、ヘルシーな脂質、ナッツ、フルーツ、そして野菜をふんだんに摂取する。

地中海式ダイエットに含まれるもの

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地中海式ダイエットのおすすめはグリークサラダ。歯応えのいいトマト、きゅうり、玉ねぎがボウルの大部分を占め、フェタチーズとオリーブオイルが独特の風味を添える。2~3個のアンチョビが入っていれば、もう最高。

地中海式ダイエットの中心は、フルーツ、野菜、全粒穀物、豆類、ナッツ、オリーブオイル。魚、鶏肉、卵、チーズ、ヨーグルトは控えめに摂取することが推奨される。

地中海食のディナーの席ではワインを飲む人が多いけれど、マストではない。また、地中海式ダイエットはミールプランにすぎないけれど、この食事法によるダイエットでは運動も必要とされる(『U.S. News』いわく、地中海では運動がライフスタイルの重要な一部)。地中海食によるダイエット効果を十分感じたいのなら、ウォーキングやジムでのワークアウトを必ず組み込むようにして。

地中海式ダイエットに含まれないもの

基本的には食べてはいけないものはないけれど、お肉(特に赤身肉)とスイーツは特別な日の食べ物とされている。加工食品も昔から許されていない。

制限が少ないのは確かだけれど、分量とカロリーだけは自分で管理し、食べすぎないようにすることが大切。体重を減らすことが目標の場合は特に、オリーブオイル(小さじ1杯で80kcal)をかけすぎたくはないはず。

地中海式ダイエットのメリット

2019年のベストダイエットに選ばれただけあって、この食事法の健康効果を支持する文献は数多い。

高齢者向け食事研究プロジェクト「NU-AGE」がブリュッセルのカンファレンスで発表した2016年の研究結果では、地中海食によって、加齢に伴う炎症の度合いを示すC反応性タンパクの値と、骨粗しょう症患者における骨量の減少スピードが低下することが明らかになったそう。

糖尿病・内分泌学の専門誌『The Lancet Diabetes & Endocrinology』に掲載された別の研究では、科学者たちが、2型糖尿病または循環器系疾患のリスクを抱える7,400名以上の成人から収集した5年分の試験データを分析。被験者は、3つのグループ(オリーブオイルを使った地中海式ダイエットに従うグループ、ナッツを使った地中海食に従うグループ、低脂質ダイエットに従うグループ)に分けられた。

その結果、5年間で最も体重を減らしたのは、オリーブオイルを含む地中海式ダイエットに従ったグループだった。これは、脂質を制限しても、ダイエットや体重維持には効果がないという証拠。

体重だけでなく病気のリスクも減らし、ムードまで改善する食事法を探しているなら、地中海式ダイエットはおすすめ!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Kate Bratskeir Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。