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タヒニは存在感が少し薄い。名前を聞いたことはあるけれど、どこで知り合ったか思い出せない……最も関連が深いのはフムス。でも、最近ではサラダドレッシングからクッキーまで、幅広いレシピに使われている。かなり便利なのは間違いなさそうだけれど、タヒニって一体何? この内容は、アメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

タヒニとは?

もう知っているかもしれないけれど、タヒニはゴマをペースト状にしたもの。ローストしたピーナツやアーモンドがバターになるのと似ている。

タヒニは伝統的な地中海料理に使われることが多い。でも、レシピサイトの「The Splendid Table」によると、タヒニの起源はインドで栽培されていた紀元前5,000年にまでさかのぼる。フードサイト「Serious Eats」は、タヒニが当初、現在イランのある地域で栽培されていたと指摘している(イランではタヒニが “ardeh” と呼ばれる)。いずれにせよ、深い歴史があることに変わりはない。

タヒニは、皮なしのゴマからも皮付きのゴマからも作られるけれど、公認管理栄養士のヴァンダナ・R・シェスいわく、皮付きのゴマで作ったタヒニの方が、栄養価が高いそう。

タヒニはどこで買えるの?

その異国っぽい響きをよそに、普通のスーパーでピーナツバターの隣に並んでいることもある。ゴマ、オリーブオイル、フードプロセッサーさえあれば、自家製タヒニも簡単に作れる。

市販のタヒニのほとんどは、皮付きのゴマより軽い皮なしのゴマから作られている。でも、ウェルネスサイト「TheKitchn.com」によれば、皮付きの炒りゴマを使った方がナッツの香りが強いそう(栄養価も高くなる)。ちなみに、黒ゴマからタヒニを作ることも可能。

タヒニは体にいいの?

ひとことで言えばイエス。シェスの話では、タヒニは高脂質だけれど(小さじ1杯で8グラム)、その脂質の大半は、心臓に易しい一価不飽和脂肪と多価不飽和脂肪。

「タヒニには、マグネシウム、リン、鉄、カルシウム、亜鉛、カリウム、メチオニン、ビタミンE、ビタミンB群も含まれている」とシェスは続ける。また、ゴマの栄養素はすりつぶした方が体に吸収されやすい。タヒニには、心臓に加えて皮膚や骨の健康を促し、炎症を和らげる効果もあるんだそう。

タヒニはどうやって使うの?

タヒニはフムスやサラダドレッシングに一番合うけれど、ちょっと今風な使い方をして、オレンジ&チョコレートチップのクッキーなどに加えてみると楽しい。

タヒニをデザートに使うのが好きじゃないなら、カリフラワーハムスやタヒニソースをかけたチキンなど、昔ながらのレシピをひとひねりした料理にトライしてみて。

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Caroline Shannon-Karasik Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。